広島県からアクセルとブレーキの踏み間違え事故のニュースが入ってきました。
事故のきっかけと経過は、踏み間違い事故の典型例ですが、立体駐車場からの転落ということで、顛末としては大きな事故になったようです。
3階から車転落、1人けが=広島
14日午前9時45分ごろ、広島市安佐南区西原の商業施設「ゆめタウン祇園」の立体駐車場で、3階からワンボックス車が柵を突き破り、地上に転落した。60代の男性運転手にけがはなかったが、近くにいた40代男性の頭に破片がぶつかり負傷した。命に別条はないという。
広島県警安佐南署によると、柵は鉄製で高さ1.2メートルだった。運転手は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話しており、同署は自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で捜査を進める。
引用元:- 2016年9月14日 時事通信社
この事故は、商業施設内の立体駐車場で発生した事故で、巻き込まれた方もいたという人身事故です。幸い軽傷だったようですが、事故の経過はまさしく「暴走」と言ってもよい状況だったことでしょう。
この事故の引き金となった小さなミスがあったかどうかは、情報がありませんが、いずれにしてもドライバーは停車させようという意識はあったものと推察されます。
やはり、車という凶器は設計段階で、意図と違う操作ミスをした場合には「停止」するよう設計すべきです。MT車には、クラッチペダルという安全装置を兼ねた操作系統があるため、このようなミス発生時は停止するようになっています。
「自動ブレーキを全車に装備すれば、踏み間違い事故はなくなる」と唱える方もいるようです。しかし、果たしてそうでしょうか。踏み間違い事故はバック(後退時)でも発生しています。リアカメラやリアレーダーを装着するには、自動運転車のリリースまで待たなくては、コストがペイできないのではないでしょうか。
追加システムを開発・装着することなしに、すぐに解決できるMT車が、もう少し見直されても良いのではないでしょうか。