高齢者による事故が増えています。
この事例は典型的な踏み間違い事故ですが、残念ながら今後も同種の事故は増えていくでしょう。
81歳女性運転の乗用車、眼鏡店に突っ込む けが人なし 京都・亀岡
30日午後3時ごろ、京都府亀岡市篠町の「メガネの三城 亀岡店」に、同市の無職女性(81)の乗用車が突っ込んだ。
女性や店内にいた従業員2人と客2人にけがはなかった。
京都府警亀岡署によると、女性は駐車場に車を止めようとしていたといい「アクセルとブレーキを踏み間違えた」などと説明しているという。車は店内で停止。ガラス窓3枚と陳列されていた眼鏡約400点が壊れた。
同署が詳しい原因を調べている。https://www.sankei.com/west/news/180530/wst1805300084-n1.html
店舗の駐車場で起こった踏み間違い事故ですが、今後もこのような事故は増え続けるものと思われます。それには、2つの要素がかかわっています。
1つは、高齢者ドライバーが増加し続けていること。これは人口比率が高齢者に偏っていて免許保有者人口の多くを占めていることが最大の理由ですが、免許に「定年」がないことがそれに拍車を掛けています。今後も簡単には解決しないでしょう。
もう1つは、車の電動化が進んでいることです。この事故の当事者である80代の方が馴染んでいるのは、機械式の道具であり、電子式の道具ではありません。車の電動化が進むこと自体は悪いことではありませんが、人間が操作する部分(ボタンなど)が人間の直感とは乖離していることに問題があります。そろそろ認知機能が衰え始めて、視力にも問題が出始めている高齢者にとっては、ボタンだけでパーキングブレーキが掛かる仕組みなどは馴染まないでしょう。踏み間違い事故を起こしている車種のトップクラスが、プリウスであることも、このことと関係しているのではないでしょうか。