AT車の踏み間違いの恐ろしさが伺える事故が、またひとつ発生してしまいました。高台の駐車場に車を止めようとした車が暴走し、がけ下の線路に落下した模様です。ニュース記事をご覧ください。
線路落下の車と電車が衝突 ドライバーが軽傷 伊賀鉄道
10月31日午前7時50分ごろ、伊賀市上野桑町の伊賀線伊賀鉄道の線路に市内の女性(63)が運転する普通車が転落し、 走行中の伊賀神戸発‐上野市駅行の電車(2両編成)と衝突。女性が頭などを打つ軽傷を負った。
乗客と乗員約200人にけが人は出ていない模様。現場は同鉄道の桑町駅から北に約350メートル。伊賀署によると車は跨線橋のレンガ塀を突き破って落差約7メートルの線路に落下し、 ドライバーの女性が車外に避難した数分後に電車と衝突した。同鉄道の男性運転士は車に気付いて急ブレーキをかけたが、間に合わなかった。
事故原因について、ドライバーの女性がガレージに駐車しようしてアクセルとブレーキを踏み間違えたのが原因だとみて調べている。
同鉄道によると、運転再開の見込みは立っておらず、上野市駅‐伊賀神戸間はバスによる振替輸送で対応している。https://www.iga-younet.co.jp/2018/10/31/10290/
クラッチペダルがないAT車では、ひとたび意図と違う動きを車が始めたら、止める手段がありません。意識としては、ブレーキペダルを踏み続けているため、実際に動作しているアクセルペダルはそのままになり、暴走は止まりません。跨線橋のレンガ塀を突き破ったということですので、自動ブレーキ装着車だったかどうかは不明ですが、仮に装着車であったとしても防げなかった可能性は十分にあります。やはりMTと同様の、物理的な安全装置が必要なのではないでしょうか。