兵庫県で踏み間違いによる店舗への衝突事故が発生しました。
ニュースによると駐車をしようとしている最中での事故ということですので、AT車による踏み間違い事故の典型例である模様です。

65歳女運転、3歳男児重傷
「アクセルとブレーキ踏み間違えた」

12日午後4時ごろ、兵庫県神河町粟賀町の「ザ・ダイソー神河SC店」で、軽自動車が駐車場から店舗の入り口に突っ込み、近くにいた男児(3)をはねた。

男児は顔や胸を打ち重傷。兵庫県警福崎署は、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で、車を運転していた同町根宇野の板金業手伝いの女(65)を現行犯逮捕した。

同署などによると、女は「前進して駐車中にアクセルとブレーキを間違えた」と話しているという。県警が詳しい事故原因を調べている。

引用元 産経新聞 2017年2月12日

記事によると、前進して駐車中に踏み間違いを起こしたと語っているそうですので、当サイトで指摘している通り、クリープ時の足の置き場に問題があった可能性が高いです。このドライバーが認知症の傾向があったかどうかは分かりませんが、いずれにしても、操作系が直観的でないことが遠因となっていることは確かでしょう。

うっかりミスは年齢に関わらず誰にでも起こること。それを前提にして、操作系はどんな「うっかり」な人でも大きな事故につながらないように、真の意味での「ユニバーサル・デザイン」にすべきなのですが、MT車以降、そのような設計思想はほとんど見られません。

センサーによる完全自動制御が実現するまで、このような典型的なヒューマンエラーによる大事故は今後も発生し続けるでしょう。そのような完全自動の技術が確立されるまでは、積極的にMT車を選ぶべきです。MT車ならばミスをしても、エンストやシフトショックなど、自車が影響を受けるだけです。他車や歩行者、店舗などに被害を与える確率は非常に低いのですから。