大分県でアクセルとブレーキの踏み間違い事故が発生しました。ドライバーは80代の男性だということで、認知機能の異常によるもである可能性も捨てきれません。

84歳が運転の車、薬局に突っ込む 臼杵市

 2日午前、大分県臼杵市のドラッグストアに普通乗用車が突っ込む事故があった。この事故で運転手の男性が病院に搬送され、店の中にいた男性従業員がケガをした。2人とも命に別条はないという。

 事故があったのは、臼杵市のドラッグストア。警察によると、2日午前9時50分頃、普通乗用車が駐車場の輪留めを乗り越えて店舗に突っ込み、その後、商品棚をなぎ倒しながら10メートルほど進んだ。事故当時、店舗は開店準備中で、男性従業員1人が割れたガラスでかすり傷などを負った。車を運転していたのは臼杵市の男性(84)で、病院に搬送されたが命に別条はないという。

 運転していた男性は「駐車するときにブレーキとアクセルを踏み間違えた」と話していて、警察が事故の詳しい原因を調べている。

引用元:日テレNEWS24 2015年12月2日 17時57分

この踏み間違い事故では、店舗に突っ込んでから10メートルほど進んだということですので、ブレーキを掛けようとしてさらに強くペダルを踏み込んだ可能性が高いでしょう。しかし、踏んでいたペダルがアクセルペダルだったために、意図に反して加速してしまい、さらにパニックに陥ったという、典型的なAT車のアクセル・ブレーキ踏み間違い事故の経過を辿ったようです。

そもそも、高齢ドライバーの事故率の高さと危険性が叫ばれるなか、免許の返納は思うように進まないのが現状のようです。そこで、警察署で行うような簡易的なメタ認知のテストだけではなく、実際の実技テストを行うことが必要ではないでしょうか。また、一定の年齢に達したらMT車のみを許可するという形にすれば、万一操作を誤ったり認知の誤謬が生じた場合、MT車は安全側に振れる(エンストする)ため、このような事故をなくすためには有効だと思われます。