AT車によるアクセルとブレーキの踏み間違い事故が止まりません。今回は大阪のイオンタウン平野で76歳男性による事故が発生してしまいました。

「ブレーキ踏み間違え」 76歳男性が駐車場で暴走 1人けが

6日午後0時55分ごろ、大阪市平野区平野北の商業施設「イオンタウン平野」の駐車場で、乗用車が精算機の停止バーを突き破り、交通整理をしていたとみられる男性と接触。

隣の公園の柵にぶつかって止まった。男性は病院に搬送され手当を受けているが、命に別条はないという。

大阪府警平野署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で、乗用車を運転していた同区平野市町の自営業、樫本徳三容疑者(76)を現行犯逮捕。樫本容疑者は同署の調べに、「精算機で止まろうとしたが、ブレーキとアクセルを踏み間違えた」などと供述しているという。

同署によると、車はバーを突き破った後、20~30メートルにわたって暴走。片側1車線道路と歩道を突っ切って、公園の柵にぶつかった。樫本容疑者は娘と買い物をして帰る途中だったとみられる。樫本容疑者と娘にけがはなかった。

産経新聞 2019年6月6日

コンビニエンスストアに突っ込む事故に次いでよく発生するのが、料金精算機の出口からの暴走事故です。清算する際に体を捻ることと、機械での清算という精神的にも非日常の動作となることから、事故の確率が上がってしまいます。後続車がいる場合には、精神的な焦りも発生しやすい場面です。

清算を終了してブレーキに足を掛けたつもりが、体が捻れているためアクセルを踏んでしまい、発進した動きに焦ってさらに踏み込んでしまうというのが典型的な流れです。今回の事故は詳細報道がありませんが、おそらく清算直後に間違えて踏み込んでしまったのでしょう。怪我がなかったことが幸いではあります。やはり、いざというとき、意図と違う動きを車が見せた際に、すぐにクラッチペダルを踏めるMT車は、安心感において大きく優れていると言えます。