若者でも踏み間違いは起こる
若者によるアクセルとブレーキの踏み間違え事故のニュースが入ってきました。
高齢者に特有の事故だと思われがちな、アクセル・ブレーキの踏み間違い事故ですが、本件のように10代の少年でも起こしうる事故だと言うことがわかります。ニュース記事を引用します。
女性巡りトラブル…少年、男性を車ではね逃げる
愛媛県警松山東署は30日、トラブルになった男性を車ではねて殺害しようとしたとして、松山市内の飲食店従業員少年(19)を殺人未遂と道交法違反(無免許運転)の容疑で逮捕した。
男性は全身を打ち軽傷。少年は無免許運転は認めたが、「ブレーキとアクセルを間違えた。殺そうとしたわけではない」と殺意を否認しているという。
発表では、少年は16日午前6時40分頃、松山市三番町の市道で、乗用車を無免許で運転して市内の飲食店従業員男性(35)をはね、殺害しようとした疑い。
男性とは直前に、現場近くで少年の知人女性などを巡って口論になり、立ち去ろうとした男性を背後からはねたという。乗用車は近くの電柱に衝突し、少年は車から降りて逃走。ブレーキ痕は確認できなかった。
出典:Yomiuri Online 2014年05月31日 (www.yomiuri.co.jp/national/20140531-OYT1T50026.html)
心理面の動揺が大きなミスを呼ぶ
この事故の特徴は、容疑者が無免許の未成年であること。そして、直前にトラブルがあったということの2点です。
ここで着目したいのは、トラブルの方です。なぜなら、このトラブルのように、心理面の異常がきっかけとなりアクセル・ブレーキの踏み間違え事故に繋がるケースが非常に多いからです。
確かに、容疑者の少年が無免許で未熟だったため、単純ミスを起こしたとも取れます。また、「ブレーキとアクセルを間違えた。殺そうとしたわけではない」という供述も、殺意がないことを強調して減刑を図ろうとする、いわば「方便」である可能性もあるでしょう。
しかし、事故のきっかけとして、他の多くのアクセル・ブレーキの踏み間違え事例と符号する状況であることは間違いありません。
普段はペダルの位置を間違えることなどない人が、その時だけ間違えてペダルを踏み込んでしまう。その大きな原因は心理面の動揺から来るものであることを知っておいた方がよいでしょう。例えば、駐車場での車庫入れ操作中に誤ってとなりの車と接触してしまい、そこで焦って、すぐに復帰しようとしてペダル操作を誤ってしまう、というのが典型的なケースです。コンビニに突っ込んでしまうような事故に多いのもこのケースで、何らかの小さなミスが引き金となって、それをリカバリーしようと焦るから、大きな事故につながってしまう訳です。
これを避けるには、事故を起こしにくい習慣づけ、ルールづけをすることが有効です。Shift-UP Clubの運転教材で、日頃から知識を深めておくことをおすすめします。