愛知県でワゴン車の踏み間違い事故が発生しました。
AT車によるアクセルとブレーキの踏み間違い事故は、多くが店舗の駐車場で起こり、店舗へ突っ込んでしまう形です。この事故では7人もの人が怪我を負う事故になってしまったようです。
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和菓子店に車突っ込み、7人重軽傷…運転者逮捕
31日午後1時50分頃、愛知県知立市山町の和菓子店「藤田屋」本店にワゴン車が突っ込み、店内の飲食スペースにいた客や店員がはねられるなどして計7人が重軽傷を負った。
県警安城署は、車を運転していた同市昭和、自営業堀田邦一容疑者(76)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕した。堀田容疑者は「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と話しているという。
発表によると、けがをしたのは16~74歳の男性3人と女性4人。このうち同県岡崎市の会社員女性(64)と、同店アルバイトで知立市の女子高校生(16)、同市の店員女性(25)が腹を強く打つなどして重傷を負った。
同店は、和菓子を販売するコーナーと飲食スペースがあり、車は飲食スペースの出入り口を突き破って進入。奥の座敷に乗り上げて15メートルほど走り、壁にぶつかって止まったという。
引用元:読売新聞 2015年10月31日 21時9分
運転していたのは76歳の男性だったそうです。
きっかけは「ギア」を間違えていた、猫が飛び出してきた、ラジオに触れて大音量が出てしまった、もしくは「意図に反して車が加速してしまった」という間違いそのものです。
これを起点として、パニック心理が起こり「すぐに復帰しなくては!」という焦りが引き起こされます。復帰とはすなわち「すぐに停止」することです。
いますぐに停止しよう、という意図はまさに正しい判断です。ところが、実際に足を乗せているのはアクセルペダルであり、止めようとして踏み込むと加速してしまいます。意図と違う動きに驚き、ここでさらにパニックになります。「踏み込みが足りないから止まらない」と感じてしまいます。そしてさらに踏み込み、踏み込んだ分だけさらに加速してしまいます。
これが本事故のように「15メートル」も走ってしまうメカニズムです。
これらすべての踏み間違い事故は、ひとつの習慣づけで未然に防ぐことが可能です。事を起こしてしまう前に、しっかりとメカニズムと対策などの知識を身につけましょう。