江戸川区でアクセルとブレーキの踏み間違い事故が発生しました。
駐車場に設置されたフェンスを超えて、3メートル下へ落下したということですが、不幸中の幸いにも死者は出なかったということです。
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駐車場フェンス突き破り…車転落 2人軽傷
25日夜、東京・江戸川区の駐車場で、乗用車がフェンスを突き破り、約3メートル下に転落して、2人が軽いけがをした。運転していた男性は、「ブレーキとアクセルとを踏み間違えた」などと話しているという。
事故があったのは、江戸川区東葛西のコインパーキング。警視庁によると、25日午後10時半頃、60代の男性が運転する乗用車が駐車場のフェンスを突き破り、約3メートル下の通路に転落した。
車が転落したのは、隣接するマンションの地下駐車場につながる通路で、この事故で運転をしていた男性と助手席に乗っていた女性の2人が軽いけがをした。
男性は、「ブレーキとアクセルとを踏み間違えた」などと話しているということで、警視庁は事故の原因を調べている。日テレNEWS24 2016年6月26日
この踏み間違い事故は、コインパーキングで発生していることが特徴的です。コインパーキングは一般の店舗駐車場などと異なり、車室ギリギリのスペースしかなく、鉄製のフレームで仕切りが設けられていることもよくあります。このため、初めての形状の駐車枠に車庫入れすることになるため、接触事故も多いのが特徴です。
そして、本件事故の場合は詳細が伝えられていませんが、考えうるケースとしては、車庫から出庫する際に軽く接触しそうになった、あるいは接触してしまったことが引き金になるものです。慣れない場所での出庫操作ですから、小さなミスを起こす可能性は誰にでもあります。そして、この小さなミスで留められるかどうかが、踏み間違い事故の防止には大きく関わってきます。
もし接触しそうになったり、接触してしまった場合に、焦って取り繕おうとしてしまう「リカバリーへの焦り」が発生すると、次の重大な事故へとつながってしまうのです。特に周囲に人(目撃者)がいたり、同乗者がいたりすると、リカバリーへの焦りという心理が働いてしまう可能性が高くなります。これは心理的な動揺状態ですから、正確な判断と正確な操作は望めません。どんなに普段、運転が上手な人でも、です。踏み間違い事故のメカニズムを正しく知ることが、未然に事故を防ぐためには何より重要だと考えます。