群馬県高崎市で踏み間違い事故が発生しました。
残念ながら、被害者の男児は死亡してしまったそうです。
駐車場内の事故ではなく、踏み間違いによって駐車場の垣根を飛び越えての人身事故だったそうですので、歩行者の男の子は避けようがなかった状況でしょう。

 

車飛び出し…男児死亡 運転の70代男逮捕

群馬県高崎市で3日朝、小学1年の男の子が駐車場から飛び出してきた車にはねられ、死亡した。車を運転していた70代の男は、アクセルとブレーキを踏み間違えたと話しているという。

警察によると3日午前7時半頃、高崎市上並榎町の病院の駐車場から乗用車が垣根を越えて路上に飛び出し、集団登校をしていた高崎市の小学1年生・清水海翔くんをはねた。海翔くんは病院に運ばれたがその後、死亡した。

警察は、乗用車を運転していた近くに住む70代の男を、自動車運転過失致傷の疑いで現行犯逮捕した。男は、警察の調べに対し「アクセルとブレーキを踏み間違えた」という内容の話をし、容疑を認めているという。警察は今後、容疑を自動車運転過失致死に切り替えて経緯を詳しく調べることにしている。

引用元:日テレNEWS24 2016年3月3日

 

ドライバーは70代の男性だということで、人身事故を引き起こしたことによる自動車運転過失致傷の疑いで警察に逮捕されました。

オートマチック車(AT車)のペダル踏み間違い事故の怖いところは、フル加速して暴走してしまう点です。本人の意識としては、すぐに停止したいからブレーキ(と勘違いしている)ペダルを力いっぱい踏む訳ですが、実際踏まれているアクセルペダルは「ベタ踏み」されるとフル加速していく特性があります。踏み間違いに気づかない限り、シフトアップして速度も青天井に高くなってしまいます。

この特性によって、本事故のように生垣を乗り越えてしまったり、場合によっては立体駐車場の壁を突き破ってしまったりする訳です。

もっとも簡単で効果的な対策は、踏み間違い事故加害者の割合が多い60歳以上のドライバーの、AT車の運転を禁止することでしょう。新たに技術を開発しなくても、MT車は既に市場に多く出回っています。そして踏み間違いのリスクが大幅に低くなり、万が一踏み間違えても本事故のような暴走にはつながりません。