駐車中に起こる踏み間違い

アクセルとブレーキの踏み間違い事故の怖いところは、店舗の駐車場や自宅車庫など、比較的人が多く行き交う場所で起こりがちだということ。

そのため、このような悲劇も起こってしまうことがしばしばあります。

(引用開始)
駐車しようとして友人はねる 男子大生逮捕 

10日夕方、横浜市のマンションの敷地内で、大学生の男が車を止めようとして友人の女性をはねる事故があり、女性はまもなく死亡した。
事故があったのは、横浜市金沢区のマンションの敷地内。警察によると、10日午後6時過ぎ、男が知人のマンションで駐車しようとした際、
車の前にいた20歳くらいの友人の女性をはねた。女性は病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。警察は、自動車運転過失致死で男を現行犯逮捕した。

逮捕されたのは大学生・角田翔太郎容疑者(21)で、警察は、角田容疑者がアクセルとブレーキを踏み間違えた可能性があるとみて調べている。
http://www.news24.jp/articles/2012/10/11/07215614.html
引用元: NNN(Nippon News Network)
(引用終了)

ペダルの踏み間違いを想定しながら駐車を

車の同乗者は、概して危険に疎いものです。車に乗り込むときや、車から降りたときは、ドアを開けっぱなしにしたり、車の近くでウロウロ待っていたりすることもよくあります。車の側面にいるならまだ良いのですが、車の前や後ろは、車の進行方向になります。

「バックするはずだから」と言って車の前で待っていると、このような悲劇になりかねません。同乗者としては、乗り込む前や降りた後は車に近づかない。もしくは、車の側面で待機する、という注意が必要になります。もちろん、運転者も事前にそのように注意して促す必要があるでしょう。

アクセルとブレーキの踏み間違い事故の特徴として、踏んでいるのがブレーキと信じて疑わないため、意に反して進む車体に驚き、とっさに取る行動としては、「ブレーキであるはず」の踏んでいるペダルを踏み増すことしかできない、というのがあります。

確かに車が突進している状態なのに、すべてのペダルから足を離すというのは、心理的にとても抵抗があります。ペダルから足を離して、サイドブレーキを目一杯引く、という行動は、何度か練習しておかないと、咄嗟にできるものではないでしょう。AT車に乗るあなたにも、事前に練習しておくことを強くおすすめします。