鳥取県の米子港で死亡事故が発生しました。
誤って海に転落したとのことです。夜間であるため、視界不良による事故だと思われますが、アクセルとブレーキの踏み間違い事故である可能性も捨てきれません。
下記の記事をご覧ください。
未成年2人が心肺停止、鳥取 米子港、4人乗り車が転落
27日午後0時35分ごろ、鳥取県米子市灘町の米子港で、軽乗用車が海に落ちたと119番があった。地元消防によると、車内には4人が乗っており、全員救助されたが、15歳の男性と12歳の女性が心肺停止の状態。
運転席にいた50代の女性と、助手席の男性(58)は命に別条ない。米子署は、女性が運転を誤ったとみて調べている。同署によると、男性は島根県在住と話している。
目撃者によると「ドーン」という音がして、止まっていた車が動きだしてから海に落ち、ボンネットを下にして沈んでいったという。
引用元:2015年11月27日 共同通信
運転席にと助手席の大人(いずれも50代の男女)は無事だったにも関わらず、後部座席にいた未成年二人は助からなかったということです。
後部座席にいた二人はおそらくシートベルトをしておらず、海に落ちた際の衝撃で頸椎など生命維持に重要な箇所を損傷した可能性が高いのではないかと思われます。
普段から後部座席の子供には「子供が嫌がるから」という理由でシートベルトをさせない親も結構多いようですが、これは論外です。将来のある子供のほうを、親よりも危険にさらすという恰好になりますので、これは親として失格でしょう。また、普段は後部座席の乗員にもシートベルト着用を促す習慣があるドライバーだったとしても、発進した直後であるためシートベルトをまだ着用していなかったということも考えられます。しかし、これはいただけません。誤った「クセ」が習慣化してしまっていることになります。
車に搭乗して公道にいる以上は、いつでも事故に巻き込まれる可能性があります(加害者・被害者問わず)。従って、車に乗り込んだらまず最初にシートベルトを全員に着用させ、ロックを確認してから初めてエンジンを掛ける、という一連の流れを習慣化させないといけません。
タクシーや宅配便などの職業ドライバーでも、発進してハンドルを握りながらシートベルトを締めようとする方をよく見かけます。確かに、早さが求められ時間に追われているのは分かりますが、安全はすべてに優先します。誤った動作が習慣化されるまえに、一連の動作を正すことをお勧めします。
また、本件のように海に転落するようなケースは稀ではありますが、年間に数十台といった単位で水の中に水没してしまう車が見られます。夏場の台風の時期は、増水によってアンダーパス内に沈んでしまうケースもよくあります。
このようなときのために、自動車ガラス用ハンマーを車内に常備しておくようにしましょう。水圧が掛かってドアが開かない場合でも、窓を割れって圧を逃がせばドアを開けられるようになります。