大阪市の病院駐車場で、アクセルとブレーキの踏み間違いと思われる事故が発生しました。駐車場から線路へ飛び出し、電車と接触した模様です。
「お父さん、お父さん」と叫ぶ声 急発進の乗用車、フェンス突き破り JR片町線事故
大阪府大東市で9日午前9時20分ごろ、JR片町線野崎-住道間の線路で、乗用車が隣接する野崎徳洲会病院の駐車場のフェンスを突き破って、通過中の京橋発四条畷行き普通電車と接触した事故。
診察のため病院を訪れていたという大東市の建築業の男性(31)は、駐車場の入り口前に止まっていた車がいきなり急発進し、入り口のバーを折って敷地を囲むフェンスも突き破り、線路に入っていくのを目撃したという。
「ものすごい音がして、病院内で診察待ちをしていた人たちも次々と外に出てきた。車には男性と女性が乗っていたようで、救出時に女性が頭から血を流しながら『お父さん、お父さん』と叫んでいた」と話した。
夫の見舞いに来た同府門真市の女性(72)は「どうして病院の駐車場でこんなことが起こるのか」と驚いた様子だった。
9日午前9時20分ごろ、大阪府大東市のJR片町線野崎-住道間の線路で、乗用車が隣接する野崎徳洲会病院の駐車場のフェンスを突き破って数メートル下の線路に転落、通過中の京橋発四条畷行き普通電車と接触した。大阪府警四條畷署によると、乗用車に乗っていた男性が死亡、同乗の女性も負傷した。電車の乗客約150人にけがはなかった。
同署などによると、乗用車は駐車場の出入り口にあるバーを折って急発進し、フェンスに衝突したという。同署は運転操作を誤った可能性があるとみて、身元確認を進めるとともに、詳しい原因を調べている。
JR西日本によると、横転している車を見つけた運転手が急ブレーキをかけたが間に合わず、接触したという。同線は徳庵-長尾間で一時運転を見合わせた。
2018年6月9日 12時57分産経新聞
この事故は原因がはっきりと分かっていませんが、おそらく踏み間違い事故でしょう。病院駐車場の出入り口のバーを突き破ったということは、車に乗り込んでから駐車場出口まで移動する間は体は健康な状態だったはずです。
考えうる原因としては、このようなものでしょう。駐車場の料金の支払いをしようと手を精算機へ伸ばしたところ、足がブレーキから離れてしまい、車が少し前進したことに気づいて急いでブレーキ、のつもりがアクセルペダルだったというもの。もしくは、精算機に近づけて停車しようとしたところ、アクセルで速度を微調整していたため、クリープで移動していると勘違いして、停止しようとしてそのままペダルを踏み込み、結果アクセルを全開にしてしまったというもの。
いずれも有りがちなうっかりミスですが、AT車の場合、前進は間違えに気づくまでどんどんシフトアップして加速が止まらなくなります。やはり暴走防止装置としてのクラッチペダルの重要性を再認識させるような事例です。