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自動ブレーキでも事故は起こる、サポカーの限界と事故対策

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電子制御による事故防止機能は一般的になりました。自動ブレーキや踏み間違いサポートなどは、センサーによって自動車が危険を察知して自動的に停止します。これが進めば、自動運転につながり、ドライバーとしては事故から解放されるというイメージがあります。しかし、必ずしもそうとは言えないようです。ひとつには、当サイトで繰り返し記している技術的な面での限界、もうひとつは下記に述べられている人間の性質的な側面で。まず、「リスク・ホメオスタシス」について述べられた以下の記事をお読みください。

 

これも油断と似た意味なのだが、安全対策がまるで子守唄のように人々を安心させ、まどろみに誘う、そのことが危険を大きくすることを指す。英語で「ララバイ・イフェクト」という。
三陸地方の立派な防波堤、防潮堤は子守唄効果を生じさせてしまったのではないだろうか。自動車安全技術の進歩は子守唄効果を伴わないだろうか。
福島原発事故などでは、実際にはそれほど安全ではなかったのに、住民を安心させることを優先させ、子守唄のように「安心して安心して」と繰り返すうちに、リスク管理を担う自分たちまで眠ってしまったようなものである。

 

(中略)リスクをとることは利益につながるので、人々は事故や病気のリスクをある程度受け入れている。その「程度」がリスク目標水準である。安全対策で事故が減った場合、人々はリスクが低下したと感じ、リスクを目標水準まで引き上げようとする。なぜならベネフィットが大きくなるからである。したがって、リスク目標水準を変えるような対策でない限り、いかなる安全対策も、短期的には成功するかもしれないが、長期的には事故率は元の水準に戻ってしまうと予測する。
引用元;事故が無くならない理由 PHP新書

 


上記のように、安全対策というのは、安全になればなるほど「ないがしろにされる」という特徴があります。具体的に、近年ニュースになったいくつかの事例をピックアップしてみましょう。

上記のように「自動ブレーキの搭載」「故障率の低減」「AT車」といった、安全性の向上、利便性の向上が図られてきたにも関わらず、新たな種類の危険が発生していることが見て取れます。そして、最後のシーサイドラインの事故では、30年間無事故であったがゆえに、最新の安全対策、つまり障害物検知型自動ブレーキなどのテクノロジーを検討することがなかった、と見ることができます。

このように、技術が進んでも事故がゼロになることはありません。事故がなくならないということは、人間の側で事故に備えておくことが必要だということです。特に事故は初動対応を誤ると、その後の進展が大きく変わることになってしまいます。

自動車を運転する上で、覚えておかなければならないのは教習所で習うような、法律面(道交法)の知識だけではありません。いざ事故が発生した場合は、救護の知識、医療制度の知識、保険の知識、自動車整備(修理)の知識がどれだけあるか、もしくは無いかによって、その後の労力と時間、発生する費用が桁違いに変わってくるのです。教習所では詳しく教わらないこれらの知識を、事故に遭遇していない今のタイミングで速習しておくことをお勧めします。事故は、いつどこで巻き込まれるか分からないからです。

パニック無用の事故対応マニュアル

 

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