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バス・タクシーでもアクセルとブレーキのペダル踏み間違い

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バス・タクシーの踏み間違い

AT車によるアクセルとブレーキの踏み間違い事故は、プリウスなどの乗用車で、高齢者に特有の事故だと考えられがちです。しかし、実際にはさまざまな車種で、あらゆる年齢のドライバーにも起こっている事故なのです。その証拠に、運転のプロであるはずのバス運転手、タクシー運転手、さらにはパトカーでさえも踏み間違い事故を起こしているのです。ここでは、ニュースになった事故を抜粋して引用しますが、実際にはもっと多くの踏み間違い事故が発生しています。

いくら運転に慣れた熟練ドライバーであっても、運動に自信のある若いドライバーであっても、踏み間違い事故のリスクはなくなりません。AT車そのものに欠陥があるからです。MT車では起こり得ません。さらに、近年ではバスやトラックといった大型車にもATが増えてきており、これによって大型車による踏み間違い事故も散見されるようになりました。大型車であっても構造的な欠陥により、踏み間違い事故を起こすリスクが高い点では乗用車とまったく同じです。そして、大型車が踏み間違い事故を起こせば、被害規模は大きくなります。大型車のAT化が進むにつれて、こうした事故は増えるはずですので注意しておいた方が良いでしょう。

 

●市バス事故、運転手を起訴=ブレーキ踏み間違え-神戸地検

神戸市のJR三宮駅近くで市営バスが歩行者をはね2人が死亡、6人がけがをした事故で、神戸地検は13日、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)罪でバス運転手の大野二巳雄容疑者(64)を起訴した。ブレーキとアクセルを踏み間違えた操作ミスが原因と判断した。認否は明らかにしていない。

起訴状によると、大野容疑者は4月21日午後2時ごろ、停留所からバスを発進させた後に赤信号で止まる際、ブレーキと間違えてアクセルを踏んで暴走させ、道路を横断していた歩行者らを次々とはね、男女2人を死亡させるなどしたとされる。
引用元;時事ドットコム 2019年05月13日19時05分

 

本件は典型的な踏み間違い事故です。バス停で停車し、信号でも停車するバスは、乗用車よりも発進停止の回数が多くなります。その分だけ、踏み間違い事故を起こす確率は高くなると考えられます。通常ならば踏むペダルを間違えた場合は、即座にクラッチペダルを踏めば何事もありませんが、AT車では間違いによる暴走をとっさに止める手段はありません。

 

●都バスが歩道上の電柱に衝突、6人けが 東京・北区

12日午前9時20分ごろ、東京都北区豊島3丁目の都道で、都営バスが対向車線をはみ出し、歩道上の電柱に衝突した。警視庁によるとこの事故で6人がけがをした。東京消防庁は40代の男性運転手を含む計4人を病院に搬送したが、いずれも命に別条はないという。

王子署によると、バスは王子駅発豊島5丁目団地行きで、当時は10人ほどの乗客がいた。現場は片側1車線で、運転手が運転を誤ったとみて原因を調べている。
出典:朝日新聞 2019年1月12日13時22分

 

この事故の原因については報道されていません。しかし、都バスでは他地域の路線バスよりもAT化が進んでいます。事故現場はバスの大きさ分の窪地にある停留所を出発した直後の場所で、対向車線へ飛び出す形で衝突しています。乗客の乗車後、本線へ戻る形でハンドルをしっかり切っていますので、居眠りや意識消失は考えにくいです。つまり、神戸市のバス事故と同様に踏み間違い事故である可能性が非常に高い訳です。

 

●JR大阪駅でタクシーが暴走 女性が車避けて軽傷
  30日午後2時半ごろ、大阪市北区のJR大阪駅南口改札前のタクシー乗り場で、タクシーが駅の柱に突っ込んだ。

大阪府警曽根崎署などによると、近くにいた70代女性が車を避けようとして転倒し、足に軽傷。目撃者によると、タクシーは別の車数台にぶつかりながら前進し、柱に衝突して停止した。タクシーの運転手がアクセルとブレーキを間違えて踏んだ可能性がある。

現場近くの飲食店の40代の女性店員は「当時は人通りが多く、一歩間違えれば大惨事になっていたかもしれない」と驚いた様子で話していた。
出典:産経新聞 2014年07月30日20時43分

 

タクシーは市街地を中心に数多く行き交っています。そしてそのほとんどがAT車。つまり、この事故のように、いつどこで誰が巻き込まれてもおかしくないということです。普通の事故よりも恐ろしいのは、加速している最中だということです。ドライバーは止めようとしているはずですが、実際には猛加速しています。MTならばクラッチペダルを踏めば防げます。

 

●パトカーが歩道に乗り上げビルに衝突 けが人なし 東京 新宿

11日朝、東京都新宿区でパトロール中の警視庁のパトカーが歩道に乗り上げ、ビルに衝突した。NHKニュースが報じた。

11日午前7時半すぎ、新宿区高田馬場で戸塚警察署のパトカーがガードパイプをなぎ倒して歩道に乗り上げ、ビルに衝突した。警視庁によると、この事故でけが人はいないという。

パトカーには男性警察官2人が乗っていてパトロールしていたということで、警視庁が当時の状況を詳しく調べている。
ライブドアニュース速報 2019年7月11日 10時56分

 

パトカーは交通法規を守る、もっとも安全な運転をする車だという印象を誰もが持っています。しかし、AT車であれば踏み間違い事故は起こります。この事故では、ブレーキを踏むべき場面でアクセルを踏んでいますので、踏み間違い事故だと見られます。


以上のように、AT車と踏み間違い事故は切っても切れない関係にあります。サポカーの踏み間違い防止機能に期待する声もありますが、料金所ゲートから暴走して公園の園児を轢いたような踏み間違い事故は防げないでしょう。センサーなどを使った電子的な機能には限界があります。クラッチペダルという機械的な安全装置を見直すべき時期に来ているのではないでしょうか。

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