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踏み間違い事故に共通する原因

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リカバリーへの焦りという心理状況を、すべてのドライバーは知る必要があります。それは、小さなミスが引き金となって、さらなる大きなミスや事故に繋がってしまうものです。北海道で起きた自動車事故を報じる下記のニュースをご覧ください。

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「危ない!」車が"急発進" 壁衝突後もアクセル...
2021年6月8日 10時53分
テレ朝news

 札幌市の路上を車が走行していると、突然、駐車場に止まっていた車が急発進。撮影者の車の前方ギリギリを通り、そのまま、正面の壁に衝突しました。

 撮影者は「横がちょうど窓枠のところで、見えなかったんですよ。本当に急に出てきたので、ぶつかる!と思ったが、ギリギリぶつからなかった」と話します。

 さらに、その後も、気が動転しているのでしょうか。壁に衝突した後も、アクセルを踏んでいる様子が確認できます。

 撮影者は「ブレーキ踏んで、アクセル踏んで、突っ込んでを2、3回繰り返していた。黒い車の女の人も、なかなか降りなくて。話し掛けても反応はしていない雰囲気だった」と話していました。

 撮影した女性によりますと、運転していたのは50代から60代くらいの女性で、アクセルとブレーキの踏み間違えが事故の原因ではないかということです。
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報道によると、踏み間違い事故だと思われる単独事故のようです。しかし、目を引くのは、「「ブレーキ踏んで、アクセル踏んで、突っ込んでを2、3回繰り返していた」という部分です。何度も衝突を繰り返す様態から、心身の健康状態に異常があったのでは、と見る向きもあるかもしれませんが、実は誰でも通常の状態において起こりうるものです。これが「リカバリーへの焦り」と当サイトで名付けているものです。

仮にアクセルとブレーキを踏み間違えて、意に反して加速。そして、壁にぶつかってしまったとします。この時の心理状態としては、非日常でありパニックに陥っている可能性が高いです。ここで、人によっては「すぐに元に戻さないと」とリカバリーすることへの衝動が走ります。この衝動は焦りを伴っていて、冷静に周囲や全体像を見渡すことなく、近視眼的な行動を取ってしまう傾向にあります。つまり、逆方向へと急発進してしまう訳です。逆方向へ急発進してしまい、さらにリカバリーへの焦りが発動すると、今度は前進方向に急発進してしまうことになります。

ここまで極端でなくとも、ほとんどの踏み間違い事故でもリカバリーへの焦りが発現しているものと考えられます。典型的な(コンビニ等の店舗駐車場での)踏み間違い事故では、まず、ギアの入れ間違いなどが発生します。つまり、前進したいのにギアがRになっていたなどです。この最初の小さなミスは、非日常のものであり、「すぐに復帰しなくては」というリカバリーへの焦りが発動してしまうと、さらなる大きな「踏み間違い事故」に発展してしまいます。もちろんすべてではありませんが、多くの踏み間違い事故がこの経過を辿っていることが想像されます。

このことは、踏み間違い事故だけではなく、ほかの事故においても知っておく必要があります。なぜなら、事故処理中にほかの事故に巻き込まれたり、パンクなどのトラブル対処中に事故に巻き込まれるようなケースは非常に多いからです。普段は滅多に起こさないような、非日常的なトラブルに陥った時は、この「リカバリーへの焦り」という心理状態を思いだし、自認することが、さらなる大きな事故を防ぐことの第一歩となります。

自分の心理状態がリカバリーを求めて焦っているように感じられたら、何よりもまず時間をおいて、心を落ち着けることです。すぐに車を動かそうとしたり、車外に出ようとするのではなく、エンジンを止めて、心を落ち着けてから、安全装備の確認をすることが肝心です。心理面を落ち着けるには、水やお茶を飲んだり、飴やガムを噛むなど、本能を落ち着けるような動作をするのがおすすめです。

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