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【AT車】6歳児が高速道路を運転

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【AT車】6歳児が高速道路を運転

運転がどんどん簡単になってきています。AT車の登場、パワーステアリングの登場、オートクルーズの登場、そして自動運転の登場。こうした流れは、ドライバーの負担を軽減してきました。そのような良い面ある一方で、問題点も同時に発生します。そのひとつを垣間見ることができるのが、下記にご紹介する記事です。

 

【海外発!Breaking News】6歳児、時速130キロで高速道路を爆走 母は「運転上手な息子が誇り」(露)
ロシア連邦のひとつタタールスタン共和国に住む29歳の母親が、SNSに投稿した動画が物議を醸している。動画では6歳の息子が時速130キロのスピードで車を運転しており、母親は「運転が上手な息子を誇りに思う」とコメントしているのだ。『Metro』『The Sun』などが伝えた。
6歳の男児が時速130キロのスピードで運転している動画が撮影されたのは、タタールスタン共和国にある制限速度120キロの高速道路だ。男児が運転するのは韓国大手自動車メーカーの「ヒュンダイ・ソラリス」で、道路上に他の車は見当たらないが、ハザードランプがオンになっているのが確認できる。
この動画をSNSに投稿したのは、9か月から9歳までの4人の子供を持つアジャイナ・アルティエンバエヴァ(Agina Altynbayeva、29)で、「ハッピーな息子。私は自分が望むように生きる」と挑戦的なコメントを添えていた。 しかしSNSにはこの危険な行為を猛烈に批判するユーザーが相次ぎ、アジャイナは次のように反論した。
「息子に運転をさせたことを後悔などしてないわ。私は全てに対し、落ち着いて行動しているの。あなたたちのつまらないコメントなんて必要ないわ。これは私の人生だし、あなたたちにとやかく言われる筋合いはない。」
「私は子供たちが上手に運転できることを誇りに思っているの。子供たちには射撃も教えているわ。あの子たちには父親がいないから、こういう教育は私から子供たちへのせめてもの罪滅ぼしなのよ。」 「私は子供たちとこうやって過ごす一瞬一瞬が大好きなの。母親でいることもね。」
引用元;テックインサイト

この記事では、母親の教育の如何という論点で報じられていますが、これが表すもうひとつの大きな点が、自動車のありかたの問題です。

冒頭に述べたような、AT、パワステ、ACC、自動運転といった新技術は、確かにドライバーの負担を軽減しました。そして、それと同時に、運転者の裾野も広げました。力がない女性でも軽くハンドルを回すことができるようになりましたし、高齢者でも身体のハンデなく運転できるようになりました。ところが、操作が簡単になればなるほど、本来は公道に出るべきではない人であっても運転が出来てしまうようになりました。その一例が、上記の記事です。

今や子どもであっても、現代の車を運転するのに、何ら身体的問題はありません。運転することだけであれば、米国でよく報道されているように、犬でさえも運転席に座って運転できてしまいます。自動運転が普及すればするほど、さらに誰でも車を動かすことができるでしょう。しかし、エリアを限定しない完全な自動運転の普及は、相当に先であり、目処すら立っていないことが報道されています。つまり、いつ事故が起きてもおかしくはない鉄の塊を、ボタンひとつ押すことができれば、赤ちゃんやペットでも、走らせてしまう可能性が現実味を持っているのです。

日本では逆に、本来は運転を諦めて免許を返納すべき高齢者による事故が多発しています。これは、AT車や電動パワステ装備などによって、より車が「家電」のように気軽に動かせるようになったことが多分に影響しています。多くの注目を集めた2019年の池袋暴走事故においても、もし加害ドライバーが乗っていたのがMT車であったならば、事故が起こらなかったはずであり、それどころか、足腰を悪くしていた加害者は、運転そのものを諦めていた可能性が高いと思われます。

このように、ドライバーの裾野を広げるような動きを、何の社会的な対策なしで推し進めると、本来公道に出るべきでない人達も大量に交通戦争に巻き込むことになり、混乱や歪みを生んでしまいます。例えば免許取得時や初心者期間中にMTを必須にしたり、高齢者にはMTを必須にするなど、なるべく直感的で、肉体的な健全性が運転に現れやすいような工夫をするべきではないでしょうか。

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