トップページへ

MT車とAT車の事故率

車の運転のコツ » 05AT車とMT車 » MT車とAT車の事故率

MT車には数多くのメリットがありますが、そのひとつがネット記事にありましたのでご紹介します。MT車の方がより安全だ、ということが統計的にも分かる記事です。



●なぜ2倍も違う? MT車よりAT車のほうが「事故率」が高いワケ

ペダル操作のラクさが諸刃の剣となっている可能性も

日本において、AT車よりMT車のほうが事故率が低い......という話を聞いたことがあるだろうか。「そりゃあそうだ。日本では約98%がAT車で売れているのだから、走っているクルマの数が違う分、事故率が多いに決まっている」という理屈もあるにはある。

が、AT車とMT車をそれぞれ分けて、同数のなかで事故率を算出した結果、AT車のほうが2倍近く事故率が高い......というデータがあるとしたら、どうだろう。

その理由はいくつか考えられる。2ペダルのAT車は誰もがイージーに運転できるメリットがあるのに対して、運転操作が単純だから、運転に対する注意力が散漫になりがちだ。一方、3ペダルのMT車はペダル操作に気を使う必要があるため、運転に集中しやすい、という理屈だ。

さらに、最近よくニュースで報道される、コンビニなどの駐車場で店舗に飛び込んでしまう事故も、ペダルの踏み間違いと言われているが、AT車でブレーキの代わりにアクセルを踏んでしまったことが原因のひとつとされている。なにかの拍子に、ブレーキから足が離れ、クリープ現象によってクルマが前に出てしまったとき、慌ててブレーキを踏もうとして、間違えてアクセルを踏んでしまう、という誤操作である。

しかし、MT車なら、前に出るためにはクラッチ操作が必要なため、2ペダルのAT車に起こりうるペダルの踏み間違いによる急発進(後退含む)は起こりにくいため、事故もまた起きにくいというわけだ。もちろん、クラッチを踏んでいる状態でアクセルペダルを踏んでも、空吹かしになるだけで、急発進はしないのである。

●いまMT車を選ぶ人は運転が上手い!?

AT車はたとえば渋滞時などペダル操作がラクで、ACCを作動させていれば、ほぼ自動で停止、発進を繰り返してくれる便利さもあるが、その裏側に、運転がラクであるがゆえに運転以外のことを考えてしまう、あるいは違反だが、スマホなどを注視してしまうなどの運転とは関係ないところに意識が集中しやすいとも言えるのだ。

とはいえ、AT車とMT車の事故率の違いは、それだけではないと思っている。つまり、そもそもMT車をこの時代にわざわざ選ぶようなドライバーは、運転好きであるとともに、運転に集中したい運転上手な人たちであるという理屈だ。暴走による自損事故はともかく、運転に対する意識の違いが、事故率の低さにつながっているようにも思える。

ちなみに、鳥取環境大学環境情報学部情報システム学科の研究によると、事故の形態で見ると、右折、左折、出会い頭、追突、正面衝突に分けた場合、正面衝突だけはAT車とMT車の事故率は同等。しかしそれ以外の事故では、MT車に対してAT車が約2倍の事故率であることがわかっている。

事故率が低いからMT車に乗りましょう......などと言うつもりはまったくないが、AT車は運転手の意識の持ち方によって運転に対する注意が散漫になりがちで、また、ブレーキから足を離した時にクリープ現象で前に出てしまうことを念頭に、常に運転に集中するとともに、ペダルの踏み間違えにとくに注意して運転してほしい。免許返納をすべき高齢者ならずとも、「最近、運転に集中できない。ヒヤッとすることが多い」というなら、AT車、MT車にかかわらず、即刻、運転をやめてほしい。事故によって自身はもちろん、他人の命、財産を奪うようなことになれば、取り返しがつかない。

引用元;Webカートップ



記事にあるとおり、今回はMT車とAT車の「事故数」ではなく、「事故率」での比較です。販売台数の多いAT車の方が事故の数が多いのは比例しているため当然です。そうではなく、同じ台数あたりの事故の件数、つまり事故率が、MT車の方が大幅に少ないという結果が分かっているということです。

これは将来的にAT車が電子的な安全装備(サポカー等で使われる次世代テクノロジー)が進化しても、傾向としては変わらないでしょう。その理由はAT車の特性にあります。

AT車は仕組み上、運転を誤ると暴走してしまいます。動力を切断する機構が1つしかなく(Nポジション)、しかも滅多にしない操作のため、緊急時の回避行動たりえません。運転者が万一、信号待ちなどで意識喪失してしまった場合でも、クリープ現象があるため進み続けてしまいます。

一方でMT車は、運転を誤ると停止します。車を発進させようとするときも、運転者が明確に意思を持って両足を操作しないと、進むことがありません。動力を切断する機構も2系統(Nポジション、クラッチペダル)あり、日常的に操作する部分であるため、緊急時の回避行動になり得ます。

このように、動く車としての基本設計の段階でMT車の方がAT車よりも「安全側に振って」作られていることが分かります。これは、途中から登場したAT車が、MT車の簡易的な代替手段として登場したことが根本的な理由だと考えられます。販売台数がMT車よりも大幅に増えた現在でも、この当初の甘い設計が変わっていない訳です。むしろ最近では、「セレクトレバーが大きすぎる」とばかりに、小型のボタン化する動きがあったりして、安全軽視の姿勢が進んでいるきらいさえあります。

自動車のように、凶器となりえる、殺傷能力のある道具を使う場合は、安全を最優先した使い勝手のよい、人間の直感に沿った使用感のものを選ぶことを真にお勧めします。

このページ『MT車とAT車の事故率』をメールで送る

« 前の記事へ

次の記事へ »

トップページへ