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煽り運転をする理由と原理

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煽り運転路上教習に出た教習生の方も、また免許を取得して一般道路を走行するようになった初心者マークの方も、周りの車の運転を見て怖い思いをした方も多いのではないでしょうか。

とくに初心者の方にとって怖いのは、後ろにぴったりくっつけてくるような、いわゆる煽り運転の後続車ではないでしょうか?
こうした方は、なぜこのような運転をするのでしょうか。単純に嫌がらせをしたいと思っているのでしょうか?

実は、近年の車では、本人が悪気がなくても煽るような運転になってしまうことがよくあります。この原理を見てみましょう。

実は煽り運転の多くは、ドライバーの問題ではなくて、クルマ側の問題なのです。

例えば、2000ccや3000ccまたはそれ以上の大排気量エンジンを積んだ車というのは、エンジンに余裕があります。そして、こうした車の大半は6速や7速、場合によっては10速という多段トランスミッションを搭載しています。こうした車は、発進してある程度アクセルを踏むと、どんどん上のギアにシフトアップしていきます。このようなセッティングの車というのは、実は速度調節が難しいのです。

加速してひとたび速度が乗ると、ドライバーとしてはもう加速は十分なので、アクセルを緩める、またはペダルから足を離します。こうするとATは一番高いギアまでシフトアップすることがほとんどで、そうするとエンジンブレーキはほとんど効かなくなり、いわゆる「コースティング」(ジェットコースターのように慣性だけで進むに任せるような状態)のような状態になります。ここで前走車が迫ってくると、ブレーキを踏むしかないのですが、信号停止する訳でもないのに無闇にブレーキを踏みたくないという心理がドライバーに働き、前走車にぶつかりそうなギリギリまで我慢してしまうことが起こります。

そうこうしているうちに、この速度調節の難しさ、うまく流れに合わないことがイライラの原因となりドライバーのストレスが蓄積していきます。これがいつの間にか、前走車の運転が悪い、速度変化が多いのは、前の車が下手くそだからだ、という考えにすり替わります。これは自己防衛の反応のひとつで、心理学的には誰にでも起こりうることです。

つまり、ドライバー自身がもともと攻撃的であったり、嫌がらせを楽しむような人ばかりだから煽り運転が頻繁に見受けられるという訳でもありません。責任の半分は自動車側にあり、自動車のセッティングがドライバーにそのような運転をさせている訳です。

これは、近年の消費者の傾向が「とにかく燃費良く」という期待になっているため、メーカーは燃費に最適化したセッティングを採用しているからです。いわゆるエコモードと呼ばれるもので、通常は最初からこのエコモードが選択されます。いくら燃費が良くても、あまりに運転性が悪いと問題になるため、大抵の車にはエコモードの他にパワーモードやスポーツモードなどが用意されています。また、パドルシフトと言って、ギアを1段ずつ任意に選べる機能を持たせている車もあります。ところが、ほとんどのドライバーは燃費低下を嫌ったり、面倒を嫌ったりして、初期設定のままのエコモードで車に任せて運転します。

こうした運転について、もし自分にも心当たりがあるという方は、ノートe-Powerや、BMW i3などの、速度調節がやりやすい車に試乗してみると良いでしょう。もしくはMTに乗り換えれば、そうしたストレスとは無縁になります。

 

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