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自動運転中のテスラ・モデルSがパトカーに衝突

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米国で、自動運転の実験車およびテスラなどのオートパイロット中の車における事故が相次いで発生しています。実際に発生している事故の種類は、いろいろなパターンがありますが、今回のテスラ車の事故は、完全に停止中の車に追突したということですので、システムの不備がうかがわれるものです。ニュース記事をご紹介します。

 

【ニューヨーク=有光裕】米カリフォルニア州の警察当局の発表によると、29日午前11時頃、同州のラグナビーチで、米電気自動車大手テスラ製の乗用車が運転支援機能の「オートパイロット」で走行中、停止中のパトカーに追突した。

 

乗用車はセダンタイプで、運転手は軽傷だった。パトカーはスポーツ用多目的車(SUV)で事故当時は無人だった。乗用車はパトカーに衝突した衝撃で、右前方が大きく破損した。警察当局が事故の原因を調べている。

米国では、オートパイロットで走行中だったテスラの車両で事故が相次いでいる。同社は、オートパイロットを使用しても運転中は必ずハンドルに手を置いておくよう、利用者に注意を呼びかけている。

引用元:読売新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180530-00050050-yom-int

 


事故を起こしたテスラ車はモデルSで、追突されたパトカーは全損するほどの衝撃だっということです。

初の自動運転車による死亡事故の例となったUber社の実験車両もそうでしたが、センサーが異物を感知したにも関わらず、コンピューターが「通過して良い」と判断したものに関しては、一切スピードを落とさずに突っ込んでしまうという点に怖さを感じます。人間のドライバーならば、雨天時や夜間など視界が悪かったり、道路上にあるものが何かよく分からない場合は、とりあえず徐行するなどの対応を取るのが普通です。しかし、デジタル機器の常識としては、OKかNGかの2択ですので、人間の感覚とはかけ離れた挙動になってしまいます。実際にはプログラムの調節次第で、人間の直感に近い挙動にすることは可能なはずですので、まずは人間の感覚に寄せるという意識改革が必要になるでしょう。

そして、これらの事故の根本的な原因は、システムへの過信があります。特にテスラ社の宣伝方法に問題があり、「自動運転」という名称を使ったり、「オートパイロットは一般の車よりも3.7倍安全である」という声明を出したりしたことは、上記のような事故の遠因を作ったと言われても反論できないでしょう。実際にはハンドルを両手で握り、しっかと前方を注視していないといけないシステムであるにも関わらず、その事実よりも「自動」「安全」というメッセージの方が強く伝わり過ぎた側面があるからです。そもそも、一般の車と比較して、事故率などを測ることには何の意味もありません。当サイトの別記事でも述べている通り、「人間ドライバーならば起こさない事故は、決して起こさない」ことが最も大切なのであり、この前提がない限り、自動運転車の普及はとん挫してしまいます。この市場のパイオニアになりたいという姿勢は、とても潔いものですが、それだけに安全への配慮は最優先にして欲しいところです。

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