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テスラ新機能で無人の車が衝突

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事故を回避するための準備

無人で車が走る機能をテスラ社が実用化しました。正確には、駐車場などにおいて、所有者が待っている場所まで無人で車を呼び寄せることができる、いわゆる「呼び寄せ機能」です。スマート・サモンと呼ばれるこの機能。ホテルなどでスタッフが駐車と車庫出しを代行してくれる、バレーパーキングのサービスを無人化するような将来像に近づくイメージを持ったものと考えられるでしょう。

この機能は、テスラ・モデル3の車載ソフトウェアのバージョンアップの一環として有償で提供されたものです。この展開のしかたは、いかにもIT企業のそれです。やや拙速に感じることの多いテスラ社の商業展開ですが、その結果はどうなのでしょうか。米国紙の記事をご紹介します。

 

●テスラ自動運転車の「呼び寄せ機能」で事故、ツイッターで相次ぎ報告

 

米電気自動車(EV)大手テスラが最近、テスラ車に実装し始めた話題の「呼び寄せ機能」が、うまく機能していないようだと、新機能が原因と思われる事故に遭ったユーザーたちが報告している。

テスラは9月26日に車載ソフトの新バージョン(10.0)の配信を開始。アップデート内容には、ネットフリックスやスポティファイ・プレミアムといったエンタメ機能の強化、評判のいいレストランや近くの観光名所を見つけるのに役立つナビゲーション機能なども含まれている。また5000ドルの完全自動運転オプションを購入済みのオーナーなら、GPSで車を自分がいるところに自動運転で愛車を呼び寄せる「スマート・サモン」モードが使える。

エンタメ機能は今のところ順調に機能しているようだが、この新たな自動運転機能はそうでもないらしい。9月28日と29日の週末、ツイッター上にはテスラを所有するドライバーたちによる投稿が相次いだ。このスマート・サモン機能を使ったことで車が破損したという報告や、複雑な保険申請手続きについてアドバイスを求める声、すぐ近くに停めてあるなら呼び出さずに歩いて車のところに行くようにという警告などだ。

★事故はドライバーの責任?
スマート・サモン機能を使った時の動画をツイッターに投稿したデービッド・グアハルドによると、彼の所有するモデル3は駐車スペースから出てくるところまでは順調だったが、ほぼ同時に駐車場の向かい側の列から出てきた黒のレクサスの存在に気づかなかったようだ。その結果、2台の車は衝突し、真新しいモデル3のバンパーが凹んでしまった。

衝突事故の責任は誰にあるのか。ツイッターのユーザーたちの間で議論が起きている。

「誰の責任だと思う?」とグアハルドはツイッターに書き込み、保険申請の際に「この動画を見せるべきだろうか」と問いかけた。

これに対して@PolybiusChampは、「レクサスの破損については、あなたに責任がある。未完成の技術を使って実験をしていたのだから」と返答した。そうなのか?

ロディー・ハサンのモデル3も、駐車場から出るときに、道路を走ってきたSUVと危うく衝突しそうになった。

「@elonmusk(イーロン・マスク)、僕のスマート・サモンの実験は失敗だったよ」とハサンは投稿した。

ブレーク・ドッジ
引用元;ニューズウィーク日本版

 


これらの事故を報告した投稿メッセージや、動画もネット上で公開されています。実際に見てみましたが、まだまだ拙い機能だという印象です。歩行者も他の車もいない広い敷地内で、ドライバーが立つところまで呼び寄せた様子を撮影したユーザーの動画では、およそ3〜4kmの速度でフラフラとハンドルを切りながら生垣をギリギリで避けるように進み、道路上の5cmほどの段差の前で急停止。1〜2kmの速度で再発進してようやくドライバーの元に車体を斜めにして停車、といった具合です。

テスラ社は、この機能を使うドライバーは「車の動作に責任を持ち、常に周囲を監視しなければならない」と説明しています。

従来の自動車メーカーであれば、このレベルでの機能をリリースすることはないでしょうし、こうしたソフトウェア・アップデートの形でのリリースの仕方もしないでしょう。PCやスマホなどとは違い、車載ソフトウェアの不具合は、即物損事故につながりますし、最悪は人身事故で人命を奪うことになります。実際テスラ社は死亡事故を起こしています。人間の過失による事故死と、機械の設計ミスによる死亡は大きく意味合いが違うはずですが、これを認識してあえてそうしているのかどうか。テスラ社は米国の法律をうまく活用しているのでしょうか。また、このリリースの仕方からは、人命重視の哲学を感じ取ることは難しいものです。

トヨタをはじめとして、日本のメーカーにおいては拙速と言えるような展開は控え、ユーザーや自転車・歩行者にも寄り添った開発に徹して欲しいと思います。

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