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実証中の自動運転バスが接触事故

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TS3E2172.JPGのサムネール画像

またも自動運転の車に問題が発生しました。実証実験中の自動運転バスが接触事故を起こしたということです。概要は記事をご覧下さい。

産業技術総合研究所(産総研)は2020年9月17日までに、滋賀県大津市内で実証中の自動運転バスが路肩の柵に接触した事案について、調査結果と対策を公表した。

(中略)

転回中は極低速(時速4キロ以下)の自動運転で行っていたが、転回の完了前に歩道柵との間隔が狭いとドライバーが判断し、手動運転に切り替えた。ドライバーは自らの操作により接触を回避できると判断して微速前進したが、結果として車体から張り出して装備されているセンサーカバーが接触することとなった。

ドライブレコーダーの映像と制御記録を確認したところ、ドライバーは接触の約8秒前から操舵とブレーキの手動介入を行い、手動運転への移行は問題なく行われていた。GPSは設計範囲内の精度であり、自動運転システムにも異常は認められなかった。

最終的には、ドライバーの車幅感覚の判断ミスが原因としている。また、現場は車両の旋回性能を概ね最大に発揮しないと曲がり切れず、かつ曲がる途中と曲がり終わりの2カ所で構造物に接近する箇所があるため、手動運転であっても慎重な対応が必要な箇所であり、こうしたポイントを自動走行ルートとして設定していたことも原因に挙げている。(後略)

引用元;https://jidounten-lab.com/u_autonomous-bus-youin-ssk

 


記事を要約するに、「手動に切り替えたドライバーが悪い、システムは悪くない」ということです。果たしてこの理論は通るのでしょうか。

むしろ、乗員に恐怖を与える時点で欠陥だ、と言えるのではないでしょうか。人間も操作できる機械を自動化する例は、自動車に限らずさまざまなものが存在します。こうした自動化において、もっとも大切な点はもちろん安全性ですが、それと同等に「人間の直感に従っているか」という点が大切になります。これをおろそかにすると、自動運転機能はほとんど使われない機能になってしまうでしょう。

また記事の後半部分では、次のように述べられている箇所があります。

車両に搭載しているセンサーは、走路上の車や人を検出して制動するものの、走路外の歩道柵や縁石といった構造物を検出して制動させる機能は搭載しておらず、手動介入中は障害物の検出・制動が機能しない仕様になっているという。

自動運転システムはまだ開発中の未完成の技術であるとはいえ、この現状はあまりに理想から遠いと感じざるを得ません。別の記事でもご紹介したような、「うつ伏せの子供を乗せたスケボーが突っ込んでくる」ということが現実に起こり得るのが、公道というものです。計算ができていなかった、という理由で事故を起こしてしまうのであれば、人間が運転するのと大して変わりません。むしろ、責任の所在が即座に明確になる、人間の手による運転の方が幾分かましです。

記事の結びは「軽微な事故ゆえ大勢に問題はなく、今後の開発の糧になる」というようなものでした。こうした記事を見るにつけ、拙速、人命軽視という印象がぬぐえません。自動運転システムの開発者は、上述の「人間の直感に従っているか」という視点を最重要視した、人間中心のシステムを何とか開発してもらいたいと願います。

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