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カーナビトラップ

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カーナビに頼り過ぎない

カーナビは、今や普及率・利用率共に90%を超えて、100%に近い状態。据え置き型にしろ、携帯型・スマホ型にしろ、無くてはならない装備になったと言えるでしょう。とても便利なものではありますが、一方で「カーナビトラップ」などという言葉も散見されるようになりました。以前と比べて、ルート案内の精度は高まっているはずなのですが、むしろ信頼できるようになったからこそ、裏切られたときのインパクトが強くなったのかも知れません。印象的な記事をご紹介します。

 

「カーナビを信じるな」とドライバーに訴えてくる案内標識が話題に

 

秋の行楽シーズンがやってきた。

連休を利用して出かけよう、という人は多いはずだ。コロナ禍の今年は、電車やバスを避け、ドライブ旅行を楽しみたいと考えている人もいることだろう。見知らぬ土地を運転するのも、今はカーナビがあるから大丈夫と安心していると......、とんでもない落とし穴が待っていることもあるようだ。

2020年11月14日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。

写真は道路脇に立てられた案内板のようだ。そこには45号線を示す進路の先に「NAVI」と書かれ、しかも大きくバツが記されている。しかも、こんな但し書きも......。

「カーナビゲーションの案内にかかわらず、国道へ進んでください。道路が狭く、すれちがいできません」

いったいこれはどういうことだろう?

Jタウンネット編集部は、投稿者のなな爺(@level_7g)さんに詳しい話を聞いてみた。


カーナビを信じるな標識コレクション https://instagr.am/p/CHkO4oFgYyp/
なな爺(電幻開発)(@level_7g)さんのツイートより

投稿者のなな爺さんによると、ここは京都府北部に位置する宮津市、京都府道45線の道路沿いだ。11月14日に撮影したとのこと。

話題となった標識は、舞鶴方面へ向かうルートを表したもの。京都府道45線をそのまままっすぐ進むルートに「×」、国道178号に左折するルートに「○」とある。

京都府道45線は内陸部を走り、舞鶴市と宮津市を結ぶことから、舞鶴宮津線とも呼ばれている。一方、国道178号は日本海側の若狭湾の海岸線を沿うように周回している。距離的には45線を行く方が近いように見えるのかもしれない。

実際、そう案内するカーナビも多いようだ。ところが、先述したように京都府道をまっすぐ進むルートは、「道路が狭く、すれちがいできません」というのだ。

なな爺さんは、何がきっかけで、この標識に注目したのだろうか。

「案内標識の中でもネガティブ内容のものは珍しいからです(普通ならネガティブな標識は黄色い注意標識)。いつもはドラレコに記録させているのですが、今回はクルマを停めてスマホで撮る余裕があったので撮影しました」

ツイッターにはこんな声が寄せられている。

「困った人がたくさんいたんだろうね...」
「ナビで細い道に引きずり込むの、ホント勘弁です。道を知らないからナビお願いしているんだから......」
「すれ違い不可な生活道路を平気で走らせたりしますからな」

カーナビを信じて裏切られた経験を持つ人は、けっこう多いようだ。話題のツイートを投稿したなな爺さんも、次のような体験を教えてくれた。

「道の厳しさはともかく、制限速度が設定されていない場合があるのか、時速60キロ近いペースで計算されていて、実際に走ると2倍近い時間がかかるのは、悩みどころです(検索時に〇〇分遅いルートと表示されている方が、圧倒的に早かったり......)」

もちろんカーナビは現代の必需品の一つだ。旅行先では本当に頼りになる。でも100%信じられるかというと、必ずしもそう言い切れないときもある。

冒頭のツイートのような「カーナビを信じるな」という標識を見かけた場合は、そちらを信じた方がはるかに安心だろう。

引用元;Jタウンネット

 


引用元に標識の写真がありますが、案内用の青看板には見慣れない、NAVIという大きな字にバツがつけてあり、かなり目立つものになっています。それだけ、ナビの案内を信じて進んでいってしまう方が多いということでしょう。

カーナビはスマホを利用する人が増えてきています。理由としては、持ち運びできる(事前にルート設定可能)ことや、道路情報が常に最新であることなどが挙げられるでしょう。それでもなお、カーナビは、人間が自分で開拓した情報に比べると、相当情報量が少ないという点は知っておくべきでしょう。

道路の種別(国道や都道・県道・幹線道路・宅地道路・農道等)や、信号の有無、規制の有無などの情報を基本に、全国の道路をすべて網羅している、という点では、網羅性はあります。一方で、人間が自分で開拓する場合、上記の情報だけでなく、走りやすいかどうか(ガードレールの有無や形状、細さ、路面の良しあし)、便利な通りかどうか(店舗の数や種類、駐車場の入りやすさ、トイレの有無など)、人通りや自転車通りが多いかどうか、景色が良いかどうか、などなど、付随する情報をかなり同時に大量に仕入れることになります。ただし、ルート数はわずかで、網羅性は低いかも知れません。つまり、カーナビは「広く浅く」、人間は「狭く深く」という形でルート情報を仕入れていると言えるかも知れません。

カーナビと人間との間に生じるこのギャップが、時として問題を引き起こすことがあります。自分なら通らないような道路を案内されるのはこのためでしょう。特に、自宅周辺など、自分が知り尽くしている場所で、あえてカーナビに案内させると、多くの場合は自分が通る道路とは違う道路を案内されることになるのではないでしょうか(まれに、知らなかった良い道路を知るきっかけになることもありますが)。これが「深さ」という意味での、カーナビの限界だと言えます。

カーナビに頼り切ったり、逆に全く信頼せずに知らない道でも自分の勘だけで進もうとしたりするのは、やや極端でしょう。カーナビの特徴と、人間の特徴を組み合わせて、カーナビを使いつつも完全に従うのではなく、あくまで自分が主体にルートを進めていくようにする。これが限界のあるカーナビとうまく折り合いをつける方法ではないでしょうか。

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