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電気自動車にも6速マニュアル車?

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電気自動車を多くの自動車メーカーが発売し始めています。特にエンジンを積まない、完全に電気でモーターを動かすBEV(バッテリーEV)の車種を増やそうとするメーカーが、海外を中心に増えています。

これは、現在の販売規模で世界的にも強すぎるトヨタに対する当て付けのように思われている節もあります。それほどに急進的にEVを進めようとしているのが、米中欧の自動車メーカー、およびそれらの政府です。BEVばかりの市場になると、エンジンやトランスミッションといった、ガソリンエンジン車に必要な部品を作るメーカーも大きな影響を受けることになります。

それを踏まえてか、トヨタは水素エンジン車をテストして、エンジン部品周辺の業界を存続させようと試みています。そして、さらに今回報じられたのは、BEVでも活用されるかもしれない、トランスミッションのことです。まずは記事をご覧ください。

 


 

●トヨタがEV用「6速MT」を開発中!? 新型「スポーツEV」に搭載? 脱炭素と「もっといいクルマ」の両立なるか

 

EVの普及でMTは絶滅寸前だったが…
今でも根強い人気を誇るマニュアルトランスミッション(MT)ですが、電気自動車(EV)の隆盛とともに絶滅することが確実視されています。

しかし、このほどトヨタがEV用のMTを開発しているようです。日本を含む先進国各国が、脱炭素化社会の構築を進めていることから、今後は電気自動車(EV)が主流となっていくことが予想されます。

いうまでもなく、EVと既存の内燃機関車では構造が大きく異なるため、使用される部品もガラリと変わることになります。

その代表的なもののひとつが、トランスミッションです。トランスミッションは、走行速度や路面の状態に合わせてギアを変更することで、適切な駆動力を得ることを目的とした部品です。

基本的に、発進時や低速時には大きな駆動力を必要とするため、内燃機関車ではトランスミッションによって駆動力(トルク)を増幅させることでスムーズな発進を可能にしていました。

しかし、EVに搭載されるモーターは、発進時(正確にはモーターの回転開始時)から最大レベルのトルクを発揮できるという特性を持つため、日常で想定されるレベルの走行環境においては、トランスミッションによって駆動力を増幅させる必要がありません。

そのため、現在販売されているほとんどのEVが、多段式のトランスミッションを備えていないのが実情です。

そんな昨今のトランスミッション事情に不安を覚えているのが、マニュアルトランスミッション(MT)を愛するファンの人々です。

AT全盛の現在、すでに絶滅危惧種となっているMTですが、そもそもトランスミッション自体が不要とされるEVが主流になれば、いよいよ絶滅することが確実視されています。

そんななか、トヨタは2017年に開催された東京モーターショーにて「GR HV SPORTS concept」を披露。これはスポーツカーと環境技術を融合した新たなクルマの楽しさを提案するコンセプトカーだといいます。

ハイブリッドレーシングマシン「TS050 HYBRID」の「THS-R(TOYOTA Hybrid System-Racing)」を搭載し、ボタンひとつでMTモードへの切り替えが可能なAT車ながら6速MTのような操作感を楽しめるHパターンシフトを採用していました。

今回、このようなコンセプトカーがお披露目されてから約5年後の2022年2月10日に、米国特許庁の資料からトヨタがEV用のMTを開発していることが明らかになったのです。

フィーリングはMTそのもの!? EV用MTの内容は?
この資料は、「ELECTRIC VEHICLE」というタイトルが付けられた全21ページのものです。

資料に添付された概念図を見ると、トヨタの考えるEV用MTの大枠をうかがい知ることができます。

まず驚くのは、クラッチを備えた3ペダル式のMTとなっていることで、概念図には3つのペダルとともに、6速の「Hパターン」のシフトレバーが明記されています。

一方、ギアは搭載されていないため、クラッチとシフトレバーによる入力は、電気信号として「コントローラー」へと伝送され、そこからインバーターを介してモーターとバッテリーを操作する仕組みとなっているようです。

また、「EV」と「MT」というふたつのスイッチらしきものも確認することができることから、従来と変わらぬEVモードとMTモードの切り替えをおこなうことが可能と見られます。

GRバッチを装着する「スポーツEV」は2021年1月お披露目された! 新たなEV用MTはこのモデルに搭載される?

モーターによるシームレスな加速はEVの大きな魅力のひとつであり、それを損なわないようにしている点はEVファンからの評価も得られるかもしれません。

つまり、このEV用MTシステムは、あくまで擬似的にMTのような感覚を味わえるというためのものであり、現在のMTとは構造的にもまったく異なるものとなっているようです。

資料を読み込んでいくとトヨタでは、このEV用MTシステムに擬似的なタコメーターを備えているほか、変速時には意図的にトルクフリーの状態を作り出すことで、変速ショックを再現することも検討しているようです。

もしこれらが実現すれば、ドライバーのフィーリングは現在のMTとかなり近いものになることが予想され、MTファンにとっては画期的なシステムとなることは間違いありません。

※ ※ ※

現段階では、このEV用MTシステムがいつ、どんなクルマに搭載されるのかは明らかではありません。

また、特許を取得したからといって確実に市販車に搭載されるとは限らず、現在いえるのは、トヨタがEV用MTの開発をおこなっているということのみです。

しかし、もしEVでも現在のようなMTのフィーリングが楽しめるのであれば、2021年12月にお披露目されたトヨタやレクサスのスポーツカータイプEVなどにも搭載されることが考えられます。

そうした場合、脱炭素化社会の実現とトヨタの目指す「もっといいクルマ」の両立が可能になるかもしれません。

引用元;くるまのニュース

 


 


記事にあるように、すぐに開発されたり市販されたりする段階ではないようですが、技術に向き合っているのは確かなようです。これは朗報です。徐々に電動化・自動化が進み、便利になったようでいて、人間の手からは徐々に離れ、道具としての扱いやすさが減る一方だった自動車が、もういちど人間の手に戻ってくる可能性があることを示しているからです。トヨタは、一時期はつまらない車ばかり作るメーカーだと揶揄されたこともありましたが、近年は所有欲を満たすような車種も増えてきている印象です。BEVの新型車開発においても、記事にあるように「もっといいクルマ」を目指してほしいと願います。

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