★車のDIYグッズを見る
中級運転のコツ
ヒールアンドトゥという言葉だけは聞いたことがある、でも中身は分からない、という方も多いのではないでしょうか。そもそもヒールアンドトゥとは何なのか。Wikipediaで調べてみると、このように解説されています。
ヒール・アンド・トウ(Heel-and-toe)とは、マニュアルトランスミッション車の運転技術の一つ。ブレーキングと同時に、ギアをシフトダウン(高速段から低速段に切り替えること)する動作を指す。変速機の駆動軸側の歯車回転数と、クラッチ板側(すなわち、エンジン側)の歯車回転数を合わせるために、おもにレースやラリーなどの自動車競技で使われる手法である。右足のつま先(トウ)でブレーキペダルを踏み、同じ足の踵(ヒール)でアクセルペダルを踏むことから、この名称で呼ばれる。この間、左足はクラッチペダルを踏むために使われる。
上記の説明にはありませんが、これはMT車だけに必要となる操作です。つまり、AT車は自動でこの操作(これに変わる動き)をしてくれるということです。
この説明だけをみると、1つの足で同時に2つのペダルを扱うことで、とても足がついていかないと思えるかも知れません。しかし、手順を追って覚えること、そして何よりヒールアンドトゥがもたらす意味を深く理解することで、早くマスターすることが可能です。
「もっと上手い運転が出来るようになりたい」
そう思うことはありませんか?
ある程度運転に慣れてきたら、より上のステップに行きたいと思うものです。
そこで挑戦したいのが、スポーツドライビング。
スポーティな運転は、何もレース場だけでしか楽しめないのではありません。
スポーツドライビングの極意は、実はスムーズさです。
その要となる「G」をマスターすれば、公道でも安全かつキビキビとした運転が楽しめるようになるのです。
周囲に迷惑を掛けることなく、グングン運転が上手くなる、中級者のバイブルです。
是非その中身を知って下さい。
- 普通の道を走るのが楽しくなる
- いざという時の危険回避の技術が身に付く
- 漠然と走っていた運転に目標ができる
- モータースポーツの「入門の入門」になる
たとえば、交差点やカーブで周りの車を見てみましょう。前後にゆらゆら車体を揺らしながら曲がる車もいれば、臆病なほどにスピードを落として、後続車からクラクションを鳴らされながら曲がる車もいます。こうした運転でも、教習所は卒業できてしまいますし、これ以上の運転技術を学ぶ機会は、一般ドライバーにとって、ほとんどありません。
一方モータースポーツを学んでいるドライバーは、Gを意識してコーナーリングをします。そのため、曲がる際の車体の角度は一定ですし、早い速度でカミソリのように鋭く曲がっていきます。
これを、一般ドライバーがそのまま公道で再現するのは無理があります。第一にGを意識しながらの運転はとても奥が深く、モータースポーツの世界に進もうとする場合は、本格的な理論の勉強が必要になります。また公道では、歩歩行者も自転車もスクーターも共存する、みんなの公共物ですのでそのままスポーツ走行をするのは難しいものです。一歩間違えれば、マナーを無視した危険運転になってしまいます。
しかし、本書で紹介しているように、公道でも応用できる、スポーツドライビングの考え方はたくさんあるのです。特に、基礎的な「G」の考え方を知っておくだけでも、見違えるように運転がスムーズになります。
そこで、本書では次のような方に向けて、
スポーツドライビングの基礎の基礎をやさしく解説しています。
- 運転をもうワンステップ上達させたい
- モータースポーツには興味があるが、入門書を読むほどではない
- MT車をもっと上手く操れるようになりたい
- いざという時でも対応できるような運転技術を身につけたい
その内容を一部ご紹介します。
特に是非、みなさんにお読み頂きたいのは
「パニックブレーキ」の箇所です。
詳しく解説しています。
パニックブレーキとはいざという時の踏む力いっぱいのフルブレーキングのことですが、
この巧拙によって、事故になりそうな危険な場面に遭遇した時に、
回避できるかどうかが決まることになります。
たとえば、高速道路で前を走る車が、事故で急停止した場合、
フルブレーキングがきちんとできれば、回避できる可能性があります。
しかし、最短距離で止まることができなければ、
後続車も巻き込んで玉突き事故に発展する恐れもあります。
前の車に接触してしまえば事故ですが、1cmでも手前で止まれれば、事故ではありません。
この違いは非常に大きいはずです。
このように大切なフルブレーキングですが、実際にはなかなか体験することはできません。
それもそのはず、初めて体験したフルブレーキが事故のとき、という場合もあるのです。
教習所でもなかなか時間は避けませんし、急制動の教習がある場合でも、
自動車自体にまだあまり慣れていない段階での体験ですので、
実用には役立ちにくいという事情があります。
そこで本書では、フルブレーキングの体験のために、2つの手段をご紹介しています。
多くの方はこの方法で疑似体験することにより、
パニック時も落ち着いて危険回避できるようになるはずです。
中級者以上を目指すあなたは、是非一読ください。
●既にお読み頂いたモニター読者の感想文です
私は仕事でも毎日車を運転していますが、免許を取ってからかなり経つので他の同僚と比べても駐車するす早さとか、道路でのスムーズさでも負けていないと思っていました。冊子を読んでみて思うのは、冊子でよく出てくる「G」を意識をしていたことは今まで無く、それを意識すると確かに楽しいと思います。
確かにMTに乗っている人は、これでいろいろ試すと上達するのでは?と思いました。ありがとうございました。
(K.D様 埼玉県川口市/アンケート回答より)
●主な内容
★普通の人は、ペダルに力を入れるタイミングが違うので、制動距離が伸びてしまう。
そこで正しいフルブレーキングを図解。
★上手い運転に共通する「G」の感じ方を3つ
★コーナーリングの基本を知り、早くてスムーズな運転とは何かを学ぶ
★公道でのGの意識の仕方
★ワインディングでの7つの注意点
●収録コンテンツ
- 公道でグングン上達する方法とは
- ブレーキの踏み方
- 運転力の基本、Gとは何?
- シフト操作について
- 交差点やカーブを小気味良く走ろう~コーナーリング
- コーナーリングの基本
- 公道での右左折に生かす
- ワインディングに出かけよう
●本マニュアルの編集に当り、参考にした書籍・情報
- 「ドライビング・メカニズム 運転の『上手』『ヘタ』を科学する」 黒沢元治/勁草書房
- 「みるみる上達するドラテク大革命」 中谷明彦/三推社講談社
- その他、現役職業ドライバー・一般ドライバーへのインタビュー
●公道に応用するスポーツドライビング
クリアファイル入り。助手席などに見開き状態で置き、確認しながら使うことができます。
スポーツドライビングのエッセンスを、ギュッと凝縮した教材です。
すべてを自分の運転に取り込むことができるように、練習の順番を工夫しています。
★車のDIYグッズを見る