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AT限定免許で困るケースとは?限定解除すべき人・不要な人を整理

AT車のシフトレバーイメージ 運転情報
AT車のシフトレバーイメージ
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AT限定免許とは?

運転免許には、普通自動車免許と、普通自動車免許(AT車に限る)という2種類があります。後者がいわゆるAT限定免許です。普通免許という点では同じですが、車に搭載されているトランスミッションによっては運転することができません。

普通免許・・・MT車+AT車(広義のAT車)


AT限定免許・・・AT車(広義のAT車)

AT限定免許で運転できるのはどんな車?

AT限定免許ができた当時は、MT車の他にはAT車しかありませんでしたので、名称もAT限定となっています。しかし、現在では構造上はほぼMTの車であっても限定免許で乗ることができるタイプも増えています。例えば、AMT(スズキのAGSなど)やDCT(VWのDSGなど)は構造上はMTですが、自動化されているため運転免許の上ではATとして扱われます。

簡単に言えば、2ペダル(アクセルとブレーキ)の車はATとして扱われ、3ペダル(上記+クラッチ)の車はMTとして扱われます。

AT限定なのにMTを運転したらどうなる?

AT車に限るという条件付き免許であるにも関わらず、MT車を運転してしまうと、免許の条件違反ということで行政処分の対象となります。AT車に限る、という条件の他に中型車免許の8tに限るというものや、眼鏡などといった条件欄に記載された条件を守らないと、同様に行政処分の対象となります。

もし間違えてMT車に乗ってしまったら?

AT限定の方が、間違えてMTを運転してしまって事故などを起こすのは少し考えにくい事態です。何の予備知識もなければ、発進がうまくいかずエンストするので、大きな危険性は無いでしょう。むしろ、普段乗り慣れないタイプのAT車(ハイブリッドやEV、クリープのないDCT車やコマンド型シフトの車など)で、踏み間違いなどによる暴走の方が重大な事態を招きます。ちなみに、私有地内であれば、限定免許の方がMTに乗っても咎められることはありません。

AT限定からステップアップするには?

AT限定を解除する方法が考えれます。限定解除の教習を受けて規定の教習を修了することによって、MTも含めたすべての普通自動車を運転できるようになります。教習所により異なりますが、数万円の費用と5コマ程度の技能で可能となっています。

限定で諦めなくてはいけないことは?

上記で解説した通り、AT限定免許と普通免許の違いは、MTに乗れるかどうかという点だけですが、将来的に限定されることも多数あります。

  • 自動車メーカー
  • 自動車ディーラー整備、販売士
  • 自動車工場
  • 駐車場管理
  • 陸運、陸送業務
  • 海外赴任(海外での車所有)
  • 旧車趣味、ほか

MT車に乗る方がいる限りは、これらの場面で限定免許では限りが出てきます。自動車関連の仕事は、限定免許でも可能な職種もありますが、MT車が存在する限り、動かせないのは不利です。またホテルやフェリーなど多数の客車を扱う商売も限りができます。海外でもレンタカーはMTが大半ですし、海外で社用車に乗る場合でもMTばかりという国が多くを占めます。海外赴任が決まってから慌てて、忙しい仕事の合間を縫って限定解除のために教習所に通い直している方も意外と多いのです。また、デザインに惹かれて旧車を趣味にするというのも、AT限定免許では難しくなります。

限定免許と普通免許、どちらにすべき?

ATをはじめとした2ペダル車が、現行の大半の車種を占めているのは確かです。しかし、MT車が存在する限りは、運転をする機会がゼロにはなりません。また、MTの操作を一度覚えてしまえば、その後ブランクがあっても、数時間で再び乗れるようになります。さらに、手動でギアとクラッチを選択・操作する経験を持つことによって、ATやDCT、CVTといったトランスミッションの良し悪しを感覚的に評価することができるようになります。これは、AT車で燃費の良い運転をするに当たっても有利に働きます。したがって、初めて免許を取得する段階では、限定免許ではなく普通免許を選択することをお勧めします。

AT限定で困るのはどんな人?

ここまで読むと「やっぱりAT限定は不利なのでは?」と感じたかもしれません。ただし、これはすべての人に当てはまる話ではありません。たとえば、今後も国内でAT車しか運転しない、仕事で車を扱う予定がない、運転は生活の手段と割り切っている、という方であれば、AT限定免許で困る場面はほとんどありません。

一方で、「将来の選択肢を狭めたくない」「車の仕組みをきちんと理解して運転したい」「いざという場面でMT車にも対応できる自分でいたい」と考える方にとっては、AT限定は物足りなさを感じる可能性があります。大切なのは、AT限定か普通免許かという二択ではなく、自分がどこまで運転を理解したいか、という視点です。

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