
「ヒールってやっぱりダメですか?」
「冬はブーツなんですが…履き替えた方がいいですか?」
教習所でよくある質問です。結論から言えば、禁止かどうかよりも“操作の再現性”で判断するのが合理的です。運転は足裏の感覚でブレーキ圧を調整する作業だからです。
なぜ靴が運転に影響するのか
ブレーキはON・OFFではありません。「どれだけ踏むか」をミリ単位で調整します。特に教習中は、停止位置や徐行速度を細かくコントロールする場面が多く、足裏感覚が重要になります。

「ブレーキがガクンとなります…」

「踏みすぎていますね。もう少し“じわっと”です。」
この“じわっと”を感じ取るのが足裏です。靴が分厚い、硬い、引っかかる――それだけで感覚は鈍ります。
ヒールが不向きなのはこういう理由
ヒール靴は、かかとが固定され、つま先中心で踏む形になります。この姿勢では踏力の微調整が難しく、ペダル間の移動も安定しません。アクセルからブレーキへの踏み替え動作は一瞬です。その一瞬で迷いが出る靴は、合理的とは言えません。
禁止だからダメなのではなく、“安定した踏み替えができない造り”だから不向きなのです。
ブーツや厚底はどう?
冬のブーツは悪ではありません。ただし条件があります。
厚底は感覚が遠くなります。足首が硬いブーツは踏み替えが遅れます。ゴツゴツした装飾は引っかかりの原因になります。問題は見た目ではなく、操作の精度です。
ベストな靴の条件
合理的に考えると、最適解はシンプルなスニーカーです。
キャンバス地など軽量なものなら、持ち運びも簡単です。夏にサンダルを履きたい日や、冬にブーツを履きたい日は、教習用スニーカーをバッグに入れておくのが現実的です。
なぜ検定前に靴を固定すべきか
みきわめや検定試験では、余計な変数を減らすことが重要です。普段と違う靴は、それだけで操作感が変わります。操作は習慣の積み重ねです。靴も“いつもの感覚”に固定するのが合理的です。

「この前と同じ靴で来ました。」

「それが一番いいですね。」
結論|判断基準はシンプル
靴選びで迷ったら、次の基準で考えてください。
おしゃれかどうかではなく、再現性があるかどうか。教習は操作を安定させる訓練です。靴はその“土台”です。合理的に選べば、それだけで運転は安定します。


