変速の仕方は?ギアが入りにくい時は?
数少ないMT車(マニュアル車)について触れた書籍の一部分を引用してご紹介します。シフトチェンジの方法とタイミングに関する記事です。
MT車にやさしいプチテクニック
(前略)最後にMT(マニュアルトランスミッション)車の運転術についてお話しておきましょう。今や絶滅の危機にあるタイプで、ある種マニア向けの感も否めない現状ですから、そこまでクルマ熱にうかされている人以外はここは読み飛ばしてください。まず、冷えているときにギアが入りにくい状態の対処法から。無理に入れていては傷むのは当然です。しかし、そんなときもちょっとしたコツで入れやすくなるものです。
一つは発進して2速へのシフトアップは、エンジン回転をあまり上げずにすることです。そうすると比較的スムーズにシフトアップができ、冷えたエンジンにも負担が少ないのです。
次に基本的にギアの入りにくいクルマでは、たとえば3速から2速に入れる場合に直接2速に放り込まずに、一度、2速に入れるような感じで、2速の入り口あたりにチョンと当ててからもう一度入れると、ギアがスムーズに入りやすくなります。
MT車は変速の仕方で燃費も大きく変わってきます。エンジンに無理がかからない回転でシフトアップすれば、それだけ走行抵抗も少なくなり燃費がよくなります。
要はマメにシフトアップしていけば、トランスミッションにも大きなトルクをかけないので負担は少なく、クルマに優しくなるというわけです。MTの変速にはクラッチの操作は不可欠です。半クラッチを有効に使うことによって、トランスミッションへの負担は少なくなり、しかもスムーズなシフトアップ&ダウンを行えます。
あまり半クラッチを使うとクラッチが減っちゃうと思っている人もいるかもしれませんが、むやみにエンジン回転を上げて高負荷で頻繁に操作するのでなければ、それほど減るものではありません。
クルマが長持ちする7つの習慣/ナビブックス)
本書でMT車に触れられている部分は以上がすべてですが、詳しい操作は解説されていません。 上記の記事で言うところの「エンジンに無理がかからない回転」という箇所について詳しく知りたい方は、ぜひMT車攻略マニュアルをお読みください。