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車両火災の対処法は?原因と消火方法

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車が突如として炎上したら何ができる?

交通ニュースでは、しばしば車両火災を伴う事故が伝えられます。普通に運転している限りは、車が燃えるというのは想像しにくいものですが、やはりそこはガソリンをはじめ、各種オイル類を満載しているのが車という機械です。ひとたび燃え始めてしまうと、どんどん燃え広がってしまいます。

そこで、車両火災の原因とそれに対する対処についての話題をお伝えします。下記の記事をご覧ください。

徹底捜査!車両火災の原因は?

新聞やテレビで車両火災の報道があります。自動車は設計、製造段階で燃えにくい材質を努めて使用するようにしていますが、可燃性の材質も一部使用されています。あなたのクルマに車両火災の危険がないかさっそくチェックしてみましょう。

浸水・冠水してしまったら火災の危険!

台風や津波、集中豪雨などで浸水・冠水したクルマはバッテリーの端子(マイナス側)を外し、ただちにロードサービスや自動車販売店などに連絡しましょう。また、エンジンをかけるとエンジンがこわれるおそれがあります。やむを得ず移動しなければいけない時は押して移動しましょう。

車中仮眠はエンジンを切ってから

エンジンをかけたままでの車中仮眠は、燃料のムダ使いであるばかりでなう騒音公害にもなります。睡眠中にあやまってアクセルを踏み込み、エンジンが高回転を続けて異常に加熱し車両火災を引き起こすことがあります。また排気ガスが車内に侵入して一酸化炭素中毒や酸欠を起こす危険もあります。絶対にやめましょう。

エンジンオイルのメンテナンスを忘れずに!

エンジンオイルのメンテナンスを怠ると、エンジンオイルの劣化による潤滑不良でエンジン破損を招き、火災が発生することがあります。なお、エンジンオイル交換時等にオイルをこぼした場合には、確実にふき取りましょう。また、エンジンオイルフィルターの取付けを誤るとオイルが漏れ、車両火災に至ることがあるので、注意しましょう。

バッテリー交換や後付け電装品にご注意を!

バッテリー交換を行う場合は、車両に合った形式のバッテリーを選定し、固定金具や端子取付け用ナットは工具を使ってしっかりと固定しましょう。ご自身で取り付けた場合、HIDヘッドランプ、フォグランプ、ナビ・オーディオなどの配線、ヒューズはっ適切ですか。間違った電気配線から車両火災になることがあるので、自動車販売店などで確認してもらいましょう。

燃えやすいものに注意しましょう

エンジンルームに可燃物(布など)を置き忘れると、発火の原因になります。また、走行後排気管が熱いまま枯れ草などの上に駐車したり、エンジンをかけたままにすると、マフラーなどの熱で発火する危険があります。

灰皿、ライター、火の用心

吸い殻や燃えやすいもので灰皿がいっぱいになっていないか、周りに燃えやすいものを置いていないか、シートの下やその付近にライターが落ちていないか、センターコンソールやグローブボックスに放置されていないか、確認しましょう。日光が当たって車内が高温になると、ライターやスプレー缶などが破裂・発火することもあります。さらに、車内に可燃性のもの(ガソリンや灯油)などを積んだままにしておいたりすると自然発火の原因になります。

飲み物やケミカル剤にご注意を

電装品に飲み物ををこぼしたり、周囲でクリーナーや潤滑剤などのケミカル剤を使用すると電装品から発火することがありますので、確実にふき取り、自動車販売店などで確認してもらいましょう。

4WD車のタイヤで火災、その原因は

4WD車の場合、フロントとリアのタイヤサイズ、形状、銘柄、トレッドパターン、摩耗状態や空気圧が異なると、最悪の場合、駆動系部品の加熱による火災の危険性があります。4WD車は4輪ともメーカー指定のサイズ、形状のものを装着しましょう。
詳しくは各メーカーの取扱説明書をお読みください。

安全すてきなカーライフの過ごし方

事故が起きたら要注意、車両の下回りからのオイルやガソリンのにおいをチェック

上記にいろいろな場面と原因が紹介されていますが、まず一番気を付けなければいけないのは、事故の場面です。整備がきちんとされた状態の車両であっても、事故を起こして走行に関する機関が損傷すると、容易に発火してしまう恐れがあります。特に燃料であるガソリンのにおいや、下回りにオイルが漏れているような場合は要注意です。速やかに車から離れて、警察に状を連絡をしましょう。

また、意外なのは車内です。「人が乗る場所は安全だろう」と考えるのは危険です。特に夏場の車内というのは状況によって60℃以上にもなる高温の密室です。スプレー缶やライターなど、発火の危険性があるものは車内に放置しないようにしましょう。またカーナビやカーロケなど車内のダッシュボード付近に置きっぱなしにするような機器は、きちんと耐熱温度を確認するようにしましょう。安いからといって粗悪な機器を取り付けると、思わぬ事故の元になりかねません。

車両用消火器を積んでおくことも一法

最近は、ミニバンオーナーを中心に電装系をDIYでドレスアップするのが流行しています。ここでも、きちんと安全対策を学んでから行わないと、発火の原因になりますので注意しましょう。自分で配線をした場合、ディーラーでも保障してくれないことがほとんどです。そのため、電流に見合ったケーブル径を選んだり、安全のための被膜・絶遠処理をきちんと行うなど、十分な対策を行って下さい。

車両火災は、ひとたび発火してしまうと延焼を食い止めるのは困難です。ただ、ごく初期であれば消火できる可能性もありますので、愛車を資産だと考えている方は、車内に車両用消火器を積んでおくことをお勧めします。家庭用紹介と違って小型ですし、車両用に消火剤が配合されていますので、いざというときに役立つかも知れません。

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