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兵庫県姫路市で踏み間違いによる事故

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事故対応マニュアルイメージ
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コインパーキングから飛び出し事故

アクセルとブレーキの踏み間違えによる痛ましい事故が発生しました。

ニュース記事によれば、コインパーキングから車道に出ようとした際の踏み間違い事故ということです。従って、よくあるコンビニなどの店舗に突っ込んだ形ではなく、車道へ勢い良く飛び出て、対向車線まで一気に突っ走ってしまった形です。

姫路市勝原区熊見で女子高生に車が突っ込む事故、6人重軽傷

17 日 16 時半頃、兵庫県姫路市勝原区熊見のコインパーキングから出ようとした車が付近を通っていた自転車に乗っていた女子高生をはねる事故があり、兵庫県警は車を運転していた、団体職員を過失運転傷害容疑で逮捕したと発表した。

この事故で高校 1 年生の女子生徒と車を運転していた容疑者が顔や腕を骨折する重傷を負い、さらにほかの女子高校生 3 人と、軽乗用車を運転していた 46 歳の女性が軽傷を負うなど 6 人が重軽傷を負った。

県警の調べに対し容疑者は「 自転車に驚いて誤ってアクセルを踏み込んでしまった 」と供述しており、当時の状況や事故の詳しい原因を調べている。(引用注;一部省略)

日刊時事ニュース

多くのドライバーが見過ごす箇所とは

車道の手前の歩道を軽視していませんか?

この現場ではおそらく、コインパーキングから車道に出るまでの間に「歩道(プラス自転車道)」があったものと思われます。

このようなロードサイドの店舗は日本中によくあるのですが、自転車のことが頭にないドライバーをしばしば見かけます。いったん車道近くまで車を進めないと、道路に合流するための「車の流れ(切れ目)」が目視できないためか、ノーブレーキで歩道を横切るドライバーが多いのです。

本来であれば、歩道の手前で一時停止(それも完全停止です)して、その後徐行しながら車道近くまで行き、車の流れを確認。そして合流する、というのが正しい手順です。

そして、ここまでの手順で車道に入るまでの間は、AT車の場合「クリープ現象のみで進む」ことを習慣づけなければいけません。つまり、右足はブレーキペダルに乗せたままの状態で一時停止、徐行と進めます。

徐行の際、どのペダルの上に足を乗せていますか?

この事故のケースでは、おそらくアクセルを踏んでしまっています。もしくはアクセルに足を乗せたまま進んでしまっています。その結果、不意に現れた自転車に驚き、とっさにそのまま足を踏んでしまい、大事故を起こした訳です。

人は、とっさの瞬間には単純な動作しかできません。

ペダルから足を離してサイドブレーキを引くなどという冷静な行動は、誰であろうと到底できないでしょう。そのためにも、車道に合流完了するまでは、ブレーキペダルに足を乗せていないといけないのです。

習慣づけで事故は防げます

まとめると、本件のケースは次の2つのミス(悪い習慣)が重なってしまったために起こった事故だといえます。

  • 歩道の手前で一時停止しなかった
  • 徐行時にアクセルペダルの上に足を乗せていた

この手の事故は、習慣づけで確実に防ぐことができます。そして、こうした習慣づけのためにはAT車の特徴も知っておく必要があります。

事故を未然に防ぐための情報には、ぜひ貪欲になってください。

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