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排ガスで分かるエンジンの燃焼状態

車を整備するイメージ学科試験対策
車を整備するイメージ
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学科試験対策メールセミナーより

学科試験の例題を元に、詳しく解説したメールマガジンをShift-UP Clubから提供しています。その中から一部をご紹介します。 ○か×かで答える問題です。

薄い青色の排ガスはOK?それともNG?

それでは今回も、学科試験に出る「ひっかけ問題」を見ていきましょう。次の文章が、正しいものであるかどうか。○か×かで答えてください。

問題

「排出ガスの色を調べたところ、薄い青色をしていたが、この場合は、燃料の燃焼状態は良好である。」

排出ガスについて「薄い青色」「燃料の燃焼状態」といったワードが並んでいます。メカについてはよく分からない・・・という方もいると思いますが、車に乗る上で、道具としての知識は欠かすことができません。この機会にしっかりと触れておきましょう。

「ボンネットを、一度も開けたことがない」というあなたのために

オイルや冷却水の点検、タイヤの溝や空気圧のチェックなど。車の日常点検・メンテナンスは決して難しくありません。「日常点検シート」があれば、今日から一人で出来るようになります。「車に常備」で、自然とメンテ上手になれます!

本編では、まず「ボンネットが開けられない」という所から解説します。

タイヤ

おろそかにする方が多いのですが、実は一番大切な点検項目。しっかりとチェックすべきポイントを覚えておきましょう。

エンジンオイル

クルマの調子を左右する、車の血液とも言えるオイル。こまめにチェックすることが、車を長持ちさせるコツでもあります。

冷却水

夏場にオーバーヒートを経験した方は要チェック。冬場でも意外とトラブルがある熱関係を知っておきましょう。

エアフィルター

最近加速が良くないな?ということはありませんか?エアフィルターって何?という方へ、ポイントをお教えします。

点火プラグ

最近のクルマではトラブルは少ないものの、仕組みを知っておくことが、いざというときの不安を和らげます。バッテリーとともに電気関係を知識として知っておきましょう。

クルマのコンディションを整える極意とは

クルマは数万点という部品が組み合わさってできた機械です。適切に動くためにそれぞれのコンディションのバランスが取れていることが大切なのです。エンジンだけ良好でも、タイヤが磨り減っていてはダメ。コラムで簡単に解説しましょう。

薄い青色の排ガスなら燃焼状態は良好

排ガスの色が薄い青色や、透明に近い色であれば燃焼状態は良好、つまり完全燃焼していると言えます。従って、答えは〇になります。

排出ガス、いわゆる排ガスの色に関する問題でした。ここでは車の動力について基本的な仕組みをおさらいしておきましょう。ボンネットに収まっているのが動力装置のエンジンですが、これが回転するには燃料(ガソリン・軽油)と空気(走行風など)が必要です。

エンジン内部で、空気と燃料をミックスしたものに火を着けて、爆発させます(燃焼)。これによって強力な回転運動が生まれて、ギアやシャフト(鉄の棒)などを介してタイヤまでその回転が伝えられます。一方で燃焼が終わったエンジン内部からは、大量の燃えかすを含んだ空気が排出されます。これが車内の床下をとおる排気管を通り、触媒という汚れた空気を綺麗にする筒状の装置を経由して、マフラーへと届けられます。マフラーは日本語では消音器と呼ばれ、その名の通り音を小さくする装置で、車の後方の下の方に覗いているパイプ状のものです。

車のエンジンを掛けている状態では、常にマフラーから蒸気のような排ガスが出ていますので、問題文のように色を目視で確認することができます。問題文のように薄い青色や、透明に近い色であれば燃焼状態は良好、つまり完全燃焼していると言えます。一方で、ドス黒いような濃い色をしている場合は、不完全燃焼を起こしていて可能性が高いので、整備・点検した方が良いでしょう。また逆に真っ白い蒸気がモクモクと出ている場合は、エンジンオイルがエンジン内部に入り込んで燃えてしまっている可能性がありますので、同じく整備・点検しましょう。なお、排ガスを目視する際は、あまり近づきすぎたり、密閉されたガレージなどで行っていると一酸化炭素中毒を引き起こす可能性がありますので、くれぐれも注意しましょう。

ちなみに、ハイブリッド車、電気自動車などエンジン以外を動力源として使用する車では、上記のような点検方法が当てはまらない場合がありますので、自動車に備え付けの取扱い説明書をよく読んでから点検しましょう。

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