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教習で履く靴はどうする?ヒールはダメ?ブーツは?

教習で履く靴のイメージAT車とMT車
教習で履く靴のイメージ
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運転に適した靴ってどんなの?

靴の種類によっては教習を受けられないことも

夏に教習所に通うと、足元が汗でベタベタしてきて、涼しい靴を履きたいという方が多いと思います。また冬に教習を受ける場合は、コーディネートの関係でどうしてもブーツが良いという方もいるでしょう。そういう方のために、教習所側で靴を貸してくれる場合もありますが、やはり他人が履いた靴はイヤという方もいますよね。

またサンダルなど不適切な靴だと、教官から技能教習を拒否されることもあるようですので、技能教習がある日は気を付けたいところです。

運転用の靴を見つけておこう

そこで、サンダルやブーツを履きたいときは、運転用の靴(スニーカー)を持参するというのがおすすめです。その場合は、キャンバス地などの持ち運びがしやすい靴がおすすめです。運転には、シンプルな靴が適しています。あまり装飾が多かったりゴツゴツしたデザインのものは不向きです。男性の場合は、この機会に運転がしやすいスニーカーを新調しておくのもおすすめです。

技能教習時に履く靴によって、S字クランクや縦列駐車、方向転換などのパフォーマンスに影響及ぼす可能性もあります。変な引っかかりのない、すっきりとした靴を選びましょう。特にみきわめや検定試験のときは、しっかりと靴を選んでから挑みましょう。実際、運転時の靴が原因で事故になる例もよくあるようです。下記に記事を引用します。

ハイヒールで死亡事故の実例

プロに聞く! 抑えておくべき”事故現場での対応”

車を運転する際、安全に考慮して支障のある靴を履かないことは、ドライバーなら当然念頭に置いておくべき。通っていた自動車教習所に「ハイヒールやサンダル禁止」といった規則があるのもそのためだ。ところが、実際にはそのような靴を履いて運転したために、事故を起こし、犠牲者を出した事例が存在する。

事故内容

2011年9月27日夕方、宮城県仙台市で、会社業務として乗用車を運転していた女性が、路肩の段差に乗り上げて車を停めようとした。その際、ハイヒールのかかと部分を固定したまま、つま先だけでブレーキを踏もうとしたが、段差に乗り上げた衝撃でつま先が滑り、アクセルを踏み込んで暴走。前方を歩いていた小学生3人を跳ね、そのうちの1人(当時9歳)を車の下に巻き込み、死亡させた。

判決

小学生の遺族らは、女性と女性の勤務先を相手取り、約9700万円の損害賠償を請求した。裁判では、女性は事故の約半年前にもハイヒールを履いて運転し、ブレーキを踏み外した経験をしていたほか、高速道路を時速151キロで運転していた事実が明らかになった。

 そのため、判決では、女性の日頃の道交法遵守や安全運転に対する意識の低さを厳しく指摘。今回の事故も「被告による一方的かつ程度の比較的重い過失に基づく危険な運転行為によって発生したもの」とされ、落ち度のない小学生を死亡させるという取り返しのつかない結果を生じさせたこともあり、約6500万円の支払いを命じた(2013年3月29日仙台地裁判決)。

 この女性は、刑事裁判でも懲役2年6ヶ月の実刑判決を受けている。こういった事故を防ぐために、ドライバーは改めて気を引き締め、ルールを確認・遵守するなど、しっかり対策をとっておこう。

監修/新橋IT法律事務所 弁護士・谷川徹三氏

ヒールやサンダルは要注意

引用した例のように、ハイヒールやサンダルなどでは運転に支障をきたす可能性があります。そして、その結果は重大なものになり兼ねません。運転はそれだけ責任を伴う行為となりますので、車内がいくら快適な部屋のような空間だとしても、運転操作に支障のない服装・靴で臨むのがドライバーの責任になります。なお、サンダルでも、踵を支えられるようなもの(クロックスなど)でペダル操作に支障がなければよいですが、スリッパのような踵の支えのないものは認められません。最近ではコンパクトに持ち運べるスニーカーもありますので、ぜひ運転用に一足用意しておくことをおすすめします。

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