2012年秋にマイナーチェンジしたCR-Zを、いち早く予約してオーナーとなった男性に、インタビューしました。まだはっきりと新車の香りが残る車内で、お話を聞かせていただきました。「MT車攻略マニュアル」の読者で、以前は同じくホンダのFIT RSに乗っていたそうです。今回のCR-ZももちろんMT車をチョイス。その新型CR-Zのことから、MT操作のことまで色々とお話をうかがいました。
- QマイカーとしてCR-Zを選んだきっかけは何ですか?
- A
まず第一に、世界初のハイブリッド6速MT車(マニュアル車)の設定があることです。いまオートマばかりじゃないですか?楽しさと実用性を兼ね備えた車が欲しかったんですよ。それで探していったら、この車にたどり着きました。
- Qお車の使用頻度、使い勝手はどうですか?
- A
まだ納車されてから4ヶ月目です。使い勝手は最高ですね。ハイブリッドになったので、出だしが良くなったのと、モーターが積んであるので、低速のトルクもいいし、エンストしにくいし、乗りやすいですね。あと一番のポイントは、ズバリ、MT(マニュアル)の設定があるところです。
- Qこのご時世マイカーはなくても良い、と考えている人に一言
- A
それは、ちょっとつらいですね。マイカー無くなったら、それこそが楽しみが無くなってしまうし、昔はこういった乗り物(クルマ)も無かったワケですし、今は乗れる幸せがあると思ます。
- QMTの運転に不安は無かったんですか?
- A
実は、免許を取って一番最初の車は、時代の流れでオートマだったんです。だけど、なにかもの足りなさがありました。それと、オートマに乗っていると眠くなります(笑)。それでマニュアルに乗りたいなと思って、軽なんですけどダイハツのコペンに乗りました。 やはり(オートマと比べて)楽しさも違うし、エンジンブレーキの利きも違うし、あとは眠くなりにくいです(笑)。なにもかも自分で操作するので、自然と安全意識が高まる。
そんな感じですね。正確には、眠くなりにくい、という感じでしょうか。オートマだと左足と左手がフリーになってしまうので、何かしたくなってしまうんですよ。違うことを。だから、単純に言うと携帯をいじりたくなりますね(笑)。中には大型車に乗っていて携帯いじっている人もいますけど、基本的にはマニュアル車では難しいですよね。
- Qとくに難しかったこと、失敗してしまったことはありますか?
- A
一度オートマに慣れてしまうと、半クラッチを忘れますね。発進するときに使うクラッチ操作で、うまく加減をしながらやっていくのを忘れてしまって、エンストしてしまったりします。すると、『あれ、どうするんだったかな?』となって、体は覚えているはずなんですけど、オートマが染み付いてしまってすぐには馴染めなかったです。それで、ネットで調べてこの本(MT車攻略マニュアル)を買って、『あ、こうすればいいんだ』と思って、このとおりに教習所で教えてくれればスムーズに出来たのに!と思いました。自分に怒りましたね。教習所では教えてくれないことですね。
- Q失敗したときはどんな気持ちでしたか
- A
教習所に通っているときとか、免許を取ってすぐの時は『なんか面倒くさいしイヤだな』と思っていたんですけど、運転していくうちに、次第に『そんなことはないな』と思うようになりました。渋滞の時はオートマのほうがいいよね、なんていう話も出てくるんですけど、イヤそんなことはないよ、と思うようになってきました。むしろ、マニュアル車の方が細かい微調整が出来るので、自分はこっちの方がぶつかりにくいなと思っています
- Q女性がMT車に乗ることについて、どう思いますか?
- A
もちろん、大歓迎ですね。自分が(教習所に)通っている時も、女の子はAT限定の人が多かったんです。女性にもどんどん乗って欲しいなと思います。何もスポーツカーに、ということではなくて、例えば、ホンダのフィットとかトヨタのヴィッツとか、普通の車でいいんです。オートマかマニュアルかの違いだけで、マニュアルに乗っているというだけで(女性が乗っていると)尊敬できますね。やはり、マニュアルに乗っている人の方が「この人、やるな」みたいに惹かれる部分があります。オートマはオートまで、女の子らしいなとは思うんですけど、出来れば乗って欲しいなと思います
- Q男性でAT限定の人もいる現状をどう思いますか?
- A
オートマ限定というのもありだとは思いますが、やっぱり(マニュアルも)乗れた方がいいんじゃないでしょうか。たとえ不要だったとしても、両方乗れた方が何かと便利かと思います。
- Q運転教材を購入されたきっかけは?
- A
書店に行っても、こういう丁寧に教えてくれるものがないので。ネットでマニュアル車について調べていたんですけど、サイトに辿り着いて「ん?」と思って、しばらくサイト内を見てたんです。「あ、これならいけるかな?」という確信が少しだけあったんです。それで見てみたら、「あ、こんなに分かりやすいんだ」と思いました。
- Q最後に、MT車は楽しいですか?
- A
はい、もちろんです。
まだ慣らし運転中というお車の車内は意外なほど広く、特に運転席と助手席は、外観のスポーティな雰囲気からはギャップを感じるほど快適な広さでした。MT車ならではの小気味よい走りができるということで、ご本人もこのクルマをとっても気に入っているそうです。シフトノブやメーターパネルなどもデザインが素敵で、未来的な感じとスポーティな雰囲気があって、ドライブが楽しいだろうなと思いました。
彼は今までもMT車攻略マニュアルを周囲の方に告知して頂いたり、ディーラーに紹介して頂いたりと、MT車仲間を増やすことに大変協力的でした。今後も一緒に「より安全で楽しい」MT車を広めて行けたら、と考えています。