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シフトダウンはいつすれば良いか

シフト操作(ギア操作)のイメージMT車(マニュアル車)
シフト操作(ギア操作)のイメージ
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シフトダウンって習いましたか?

MT車コースを選んで、ある程度教習が進むと疑問が湧いてくるのが、シフトダウンに関することではないでしょうか?今までに頂いた代表的な質問は、このような内容です。

シフトダウンについてのよくある質問
  • 発進してから加速していくときは、順番に1、2、3、4とギアをシフトアップしていくが、それならば止まる時には4、3、2、1と順番にシフトダウンしていかなくて良いのかどうか。
  • 走行中のギアのまま、例えば4速のまま赤信号で止まろうとブレーキを踏むと、そのうちガクガクとエンジンルームのあたりから震えがきて、慌ててクラッチペダルを踏んでいるが、それで良いのかどうか。
  • 左折するときに、ブレーキを踏んでから安全確認して、ハンドルを切ろうとすると、教官から「ギアを落として」と言われるが、何速まで落とせば良いのか分からない。

実は奥が深いシフトダウン

こうした疑問が他にも、どんどん湧いてくることと思います。シフトダウンは、「とりあえず事故を起こさずに運転できる」というレベルになるためであれば、教習所で教わる通りに覚えれば問題ありません。しかし、シフトダウンの方法は実はもっとバリエーションがありますし、タイミングの取り方もいろいろとバリエーションがあるのです。

そして、このバリエーションこそが、MT車を乗りこなせるかどうかの肝なのです。したがって、ぜひワンステップ上のバリエーションも覚えていって欲しいと思います。多くの方は、教習所でMTコースを選ぶものの、シフトダウンについては上記の通り、とりあえず走れるレベルのところしか教わりません。そして免許を取得した後は、せいぜい数回程度だけしかMT車に乗る機会がなく、その後マイカーがAT車になったりして、すっかり2ペダル車の運転に慣れてしまいます。その結果、僅かなMT車の運転経験を元に「MT車は街乗りや渋滞が面倒臭い」という意見を持つまでに至ります。こういう意見の方は、シフトダウンのバリエーションが少ない、もしくは教習所で教わった1パターンしか知らないという場合が多いのです。

シフトダウンのバリエーションを覚えると

一方で、シフトダウンのバリエーションをいくつも持っている方からは、上記の「街で乗るのは面倒臭い」という意見は滅多に出ません。なぜなら、教習所で教わるパターンだけでなく、シフトダウンのバリエーションを増やすことで、どのような道路状況でも自分の思うがままにエンジン回転をコントロールできるようになるからです。楽しいと感じることは増えても、面倒臭いと感じることはなくなります。このことから、シフトダウンについてきちんと理解し、練習し、マスターして、はじめてMT車に乗る意義がある、と言っても過言ではありません。

もちろん、教習所で教わるシフトダウンの方法が一番の初歩となりますので、公道に出る以上はしっかり覚えることが必要です。加えて、教習所を卒業したら、ぜひ下記の教材などを参考に、シフトダウンのバリエーションを増やして頂きたいと思います。エンジン回転を自在に操れるようになると、手応えとしての楽しみが増えるだけでなく、右左折やカーブ、とくに山道などでは2ペダル車よりも、はるかに簡単で安全なドライブができるようになります。

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